特別陳列

特別陳列

春日若宮おん祭の信仰と美術

 春日若宮おん祭は、1年に一度、春日大社の春日若宮(若宮神社)より若宮神をたびしょへお迎えし、1日24時間にわたりさまざまな芸能を捧げる祭礼です。御旅所の若宮神のもとに祭礼参加者が詣でるりゅうぎょうれつや、でんがくがくさるがくなどの神事芸能が有名です。平安時代の保延2年(1136)に始まり、古儀の祭礼を守り続けて今年で890年目を迎えます。

 本展はおん祭の歴史と祭礼、ならびに春日大社への信仰に関わる美術を紹介する恒例の企画です。精緻な技巧が凝らされた神宝とともに、近年行われた文化財復元の成果もあわせて展示します。また本年は、地域の住民が集まり、かすまんを掛けてお参りする「しゅんにちこう」についても紹介します。春日信仰にまつわる数々の作品を通じ、大和一国を挙げて行われた華やかなおん祭の世界をご覧ください。

国宝 若宮御料古神宝類 銅像狛犬
奈良・春日大社

会 期

令和7年(2025)12月13日(土)~令和8年(2026)1月18日(日)

会 場

奈良国立博物館 西新館

休館日

毎週月曜日、12月28日(日)~1月1日(木)、1月13日(火)
※ただし1月12日(月・祝)は開館

開館時間

午前9時30分~午後5時
※春日若宮おん祭お渡り式の日(12月17日)は午後7時まで
※入館は閉館の30分前まで

観覧料金

一般700円
大学生350円
  • 高校生以下および18歳未満の方、満70歳以上の方、障害者手帳またはミライロID(スマートフォン向け障害者手帳アプリ)をお持ちの方(介護者1名を含む)は観覧無料。
  • 春日若宮おん祭お渡り式の日(12月17日)はすべての方が観覧無料。
  • 高校生以下および18歳未満の方と一緒に観覧される方は、一般100円引き、大学生50円引き。
  • この観覧料金で、特集展示「新たに修理された文化財」(西新館 12月23日(火)~1月18日(日))、名品展「珠玉の仏教美術」(西新館)・「珠玉の仏たち」(仏像館)・「中国古代青銅器」(青銅器館)をあわせてご覧いただけます。

出陳品

展示件数:37件(うち国宝2件、重要文化財1件)

リーフレット

公開講座

「平安貴族の美意識に挑むー復元模造製作に携わってー」

  • 日時:令和8年(2025)1月10日(土)午後1時30分~午後3時(午後1時開場)
  • 講師 : 北村 繁氏(合同会社 北村文化財漆工代表、選定保存技術「漆工品修理」保持者)
  • 会場:奈良国立博物館 講堂
  • 定員:180名(事前申込抽選制)
  • 料金:聴講無料(展覧会観覧券等の提示は不要です)
  • 申込方法:当館ウェブサイト「参加する」→「講座」→「公開講座」申込フォームより必要事項をご入力の上、お申し込みください(WEB申込のみとなります)。
  • 受付期間:12月1日(金)午前10時~12月15日(月)午後5時
参加証の送付

申込者全員へ12月19日(金)までにメールにて抽選結果をお送りします。当選メールが参加証となりますので、メールの画面、または印刷したものを当日必ずご提示ください。

ご注意

※お1人様1つメールアドレスをご用意の上、ご応募ください。
※応募はお1人様1回でお願いいたします。
※参加証で展覧会場に入場することはできません。
※当選者にキャンセルが発生した場合、繰り上げ当選連絡を行います。

主 催

奈良国立博物館、春日大社、NHK奈良放送局

協力

仏教美術協会

特別支援

DMG森精機

チラシ

プレスリリース

  • 特別陳列「春日若宮おん祭の信仰と美術」開催[PDF,1.0MB] (10/15)
  • 広報用画像貸出申込書[PDF,0.7MB] 

主な出陳品

鹿島立神影図
[かしまだちしんえいず]

南北朝~室町時代(14~15世紀)
奈良・春日大社

春日大社本殿第一殿の祭神であるたけみかづちのみことは、鹿に乗ってひたちのくに(現在の茨城県)鹿島を出立し、ついに春日の地に来臨したと伝わる。神の背後にはさかきの木が伸び、その上には大きな金色のしょうたいが象徴的に表されている。

国宝
若宮御料古神宝類 銅造狛犬
[わかみやごりょうこしんぽうるい どうぞうこまいぬ]

平安時代(12世紀)
奈良・春日大社

銅に銀鍍金を施した狛犬。ふじわらのよりながの日記『たい』には養女のまさるが皇后となることを祈願してじょうこうからされた「銀獅子形」を若宮に奉納したとあり、本品に該当すると考えられる。

重要文化財
舞楽面 納曽利
[ぶがくめん なそり]

平安時代(12世紀)
奈良・春日大社

龍や蛇をイメージする面で、大きな目に牙を持った怪異なようぼうを表す。頬の肉付けや顔のしわなど繊細な質感表現や的確な耳の造形から平安時代の制作と見られる。春日大社には同時期の面が複数伝わる。

若宮御料古神宝類 毛抜形太刀 復元模造
[わかみやごりょうこしんぽうるい けぬきがたたち]

平成15年(2003)
奈良・春日大社

保延元年(1135)、ふじわらのただざねによって若宮に奉納されたと考えられる太刀の精巧な模造。精緻な金具やでんによる装飾が美しい。さやめた銀板には、文様を透かし黒漆をじゅうてんする特殊な技法が用いられる。

神楽装束・簪
[かぐらしょうぞく・かんざし]

現代(20世紀)
奈良・春日大社

特別な祭礼でみかんこ(春日大社でのの呼称)が神楽を舞う際に着用する装束。紅白交互の八枚襟にひとながばかままいぎぬを着けて、藤の花葉を造花で表した簪をかざす。舞衣の表地は白地三重襷花菱地文に藤丸文。二人舞用の装束と考えられる。

春日鹿曼荼羅(平群町福貴春日講関係資料)
[かすがしかまんだら(へぐりちょうふきかすがこうかんけいしりょう)]

室町~安土桃山時代(16~17世紀)
奈良・春日大社

金色の神鏡をいただくさかきを鞍に載せ、ようごうする白色の神鹿を描く。鏡には春日大社本殿・若宮社の本地仏(釈迦、薬師、地蔵、十一面観音、文殊)が表されている。箱書から宝永元年(1704)には福貴春日講所蔵であったとわかる。本品は昨年春日大社に奉納され、春日大社以外では今回が初公開となる。