奈良国立博物館は、明治28年(1895)の開館以来、古都奈良の社寺に伝わった仏教美術の保管や展示公開に努めてきました。合わせて収集活動も行い、現在、所蔵する作品の数は約2,000件(うち国宝は13件、重要文化財は114件)にのぼります。時代は先史から近代まで多岐にわたりますが、とりわけ仏像、仏画、写経、仏教工芸にすぐれた作品が多く、まさに「仏教美術の殿堂」と呼ぶにふさわしい内容です。
 展示室では、館蔵品に加えて、社寺や個人の方からの寄託品や借用品も展示しています。