組織

2025年4月現在

 奈良国立博物館は、館長、副館長のもと、運営にかかわる多種の事務を担う総務課(4係)と、主に研究系職員で構成される学芸部(2課8室)が支えています。

研究系職員一覧

2025年3月現在

館長

氏名・所属・職名自己紹介
井上 洋一
Inoue, Yoichi
館長
東京国立博物館副館長を経て、令和3年4月1日に奈良国立博物館長に就任。専門は日本考古学。主に日本の青銅器文化の研究を行っている。あわせて日本ユネスコ国内委員会委員、ICOM日本委員会理事としてさまざまな文化財保護や博物館活動にも参画している。

学芸部長

氏名・所属・職名自己紹介
吉澤 悟
Yoshizawa, Satoru
学芸部長
筑波大学文部技官、国立歴史民俗博物館COE研究員、桐朋学園大学講師などを経て現職。専門は日本考古学。主に陶磁器や石造物、墓制史などの研究を行っている。

学芸部研究員(担当分野別・五十音順)

担当分野氏名・所属・職名自己紹介
彫刻岩井 共二
Iwai, Tomoji
美術室長
専門は仏教彫刻史。山口県立美術館に18年間勤務し、平成24年8月から奈良国立博物館に勤務。仏像の着衣形式などを切り口として東アジアの仏像の形の分析を試みている。
彫刻内藤 航
Naito, Wataru
教育室 研究員
専門は日本彫刻史。福島県喜多方市教育委員会に2年間勤務し、地域文化財の調査や普及活動等に携わった。令和2年より奈良国立博物館に勤務。閻魔王に代表される冥官の像に関する研究を行ってきたが、ジャンルや時代を問わず宗教彫刻全般に関心がある。
彫刻山口 隆介
Yamaguchi, Ryusuke
企画室 主任研究員
専門は日本彫刻史。東大寺南大門金剛力士像との出会いに始まり、鎌倉時代の仏像を主な研究対象としてきた。近年は古写真や近現代史料から、奈良ゆかりの仏像の歴史を復元する研究にも取り組んでいる。
絵画北澤 菜月
Kitazawa, Natsuki
情報サービス室長
専門は仏教絵画史。日本の鎌倉時代を中心に浄土信仰絵画の研究をおこなっており、鎌倉期の仏画との関係性から、中国や朝鮮半島の仏教絵画にも関心がある。
絵画谷口 耕生
Taniguchi, Kosei
企画室長
専門は日本仏教絵画史。特に中世の奈良の地で製作された仏画を主な研究対象としており、その源流とも言うべき奈良時代の仏画についても研究をおこなっている。
絵画松井 美樹
Matsui, Miki
美術室 研究員
専門は日本仏教絵画史。平安・鎌倉時代の縁起絵巻や垂迹曼荼羅を研究対象としている。作品や現地調査とおして、奈良をはじめとして各地に根付いた信仰を読み解いていきたい。
書跡斎木 涼子
Saiki, Ryoko
列品室長
古代史、特に仏教を中心とした平安時代の宗教が専門。聖教・古記録(日記)・儀式書・文学作品を用い、宮中の仏教儀礼や密教修法、思想などを研究テーマとしている。千葉県出身。
書跡樋笠 逸人
Higasa, Itsuto
美術室 研究員
日本古代・中世史を専攻し、奈良時代の宮殿や平安時代の宗教儀礼などを研究対象としてきた。近年は「書く」という行為と信仰との結びつきをテーマとして、日本の古写経、さらにはその原点ともいうべき奈良時代の写経事業に関心をもっている。
工芸羽良 朝風
Hara, Asakaze
工芸考古室 研究員
大学院(修士課程)では日本美術史を専攻し、密教法具の細部意匠に着目して研究してきた。また、愛知県稲沢市教育委員会に3年間勤務し、文化財の調査や修理、教育普及などに携わった。今後は密教法具の製作背景についての研究を中心に、正倉院宝物をはじめ工芸分野全般への理解を深めていきたい。
工芸三田 覚之
Mita, Kakuyuki
工芸考古室 主任研究員
専門は日本・東洋美術史。飛鳥・奈良時代の工芸作品を中心として仏教美術の研究を行っている。近年は特に法隆寺の荘厳美術(特に幡や仏像の台座画)について研究する一方、広い視野で総合的な美術研究を行いたいと考えている。
工芸三本 周作
Mimoto, Shusaku
工芸考古室 主任研究員
日本彫刻史を専攻し、とくに仏像の金銅製荘厳具の分析から仏師系統や金工工人の動向等を探る研究を行ってきた。工芸の各分野にわたる文様表現・技法の変遷にも関心があり、科学的手法による研究動向も踏まえながら調査研究に取り組みたい。
考古中川 あや
Nakagawa, Aya
教育室長
専門は日本の歴史考古学。飛鳥時代~平安時代にかけての青銅製品を研究対象とする。なかでも青銅鏡の制作背景を読み解くことに関心が高い。奈良文化財研究所で12年間勤務し平成28年より現職。大阪府出身。 
情報宮崎 幹子
Miyazaki, Motoko
資料室長
専門は図書館情報学。文化財にかかわる情報資源の構築と共有について理論と実践の両面から研究をおこなっている。当館では収蔵品・画像データベースの構築を担当。古写真をきっかけに、文化財の記録の歴史に関心をもち、近代における文化財保護制度の成立と奈良の歴史・景観について勉強中。
保存荒木 臣紀
Araki, Tominori
保存修理指導室 上席研究員
専門は文化財保存学。保存科学と修理技術の調和を博物館活動に活かし、いかにして文化財を保護して後世に伝えていくか探究している。併せて文化財防災と被災文化財のプライマリーケアの立案と実践を東日本大震災被災地で行い、そちらもゆっくりと研究を行っている。防災士。
保存加藤 沙弥
Kato, Saya
保存修理指導室 研究員
専門は保存科学。これまで文化財のX線CT解析に携わり、なかでも仏像の制作技法、過去の修理技法の解明をテーマに研究を行ってきた。各時代の制作技法が反映される「修理」に関心があり、X線CT等の科学調査から修理の様相を探っていきたいと考えている。
保存鳥越 俊行
Torigoe, Toshiyuki
保存修理指導室長
専門は地質学・文化財科学。文化財修理やX線CT・蛍光X線分析などの科学的手法を用いた文化財の調査を担当する。材質や制作技法を明らかにすることで、文化財の適切な修理や価値の向上に貢献していきたい。
文化財防災小峰 幸夫
Komine, Yukio
文化財防災センター・保存修理指導室
研究員
独立行政法人国立文化財機構文化財防災センター研究員として奈良国立博物館に配属。専門は応用昆虫学と保存科学。これまで文化財虫菌害研究所、東京文化財研究所生物科学研究室において生物劣化の現象解明と防除対策の調査研究を行ってきた。今後は災害時の文化財保存と展示・保存環境に関する調査研究に従事する。博士(農学)。東京都出身。
多言語化対応
(英語)
チュイ・ビアンカ
Chui, Bianca
情報サービス室 研究員
カナダ・バンクーバー市出身。ブリティッシュコロンビア大学大学院修士課程(アジア研究)修了。近世印刷文化史と旅の文化、特に双六について研究している。当館では、多言語対応において英語を担当。
多言語化対応
(中国語)
張 小娟
Zhang, Xiaojuan
情報サービス室 研究員
中国・西安出身。1998年に来日し、奈良女子大学大学院修士課程(教育情報学)を修了後、十年以上通訳・翻訳及び教育関係の仕事に従事した。現在、当館では展覧会の解説の中国語翻訳・通訳などを担当している。
多言語化対応
(韓国語)
安 賢善
An, Hyunsun
情報サービス室 研究員
韓国・唐津(タンジン)市出身。2011年に来日。博士(歴史学)。3~7世紀にかけて中国内地に入った百済・高句麗人の安置地域やその活動などを研究している。当館では、多言語対応において韓国語を担当。
教育普及翁 みほり
Okina, Mihori
教育室 研究員
大学・大学院(修士課程)では主に日本の中世絵巻を研究してきた。当館では教育普及を担当。ボランティア活動の運用の他、ジュニアガイドの制作などを行っている。
教育普及久米 彩也加
Kume, Sayaka
教育室 研究員
専門はオーストリア近世史。特に18世紀後期の教育政策を文化移転の視点から研究している。当館では教育普及を担当。多様な人々が日本美術に関心・親しみをもてるような活動を行っていきたい。
図書大内 静華
Ouchi, Shizuka
資料室 専門職
京都・仙台の大学図書館で司書として従事し、令和5年4月より現職。当館では仏教美術資料研究センターにて図書資料の収集や閲覧に関する業務を担当。図書の保存・修理に興味があり、西洋古典籍の修復を勉強中。