正倉院北倉に伝存する三合鞘御刀子(さんごうざやのおんとうす)の模造で、三つの刀室を具(そな)えた鞘に収まる三本組の小刀。明治期に奈良博覧会社が正倉院宝物をもとに製作した刀子のうちのーつである。原宝物は『国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)』に記載される、聖武天皇御遺愛の品であった。
鞘は全面黒漆塗りで、軽量であることから漆皮(しっぴ)製かと考えられる。鞘の上端には銅製鍍金(ときん)の木葉形の飾金具が付き、ここに取り付けられた遊鐶(ゆうかん)には、腰帯(ようたい)に結び付けるための組紐(くみひも)を通している。
三本の刀子の把(つか)は、それぞれ沈香(じんこう)・紫檀(したん)・斑犀(はんさい)と材質が異なり、いずれもわずかに「く」字形に屈曲している。
刀身は、沈香把、紫檀把のものが刀子造(とうすづくり)、斑犀把のものが鋸(のこぎり)刃になっており、紫檀把のもののみ刃元の鑢座(やすりざ)に金象嵌(きんぞうがん)の唐草文(からくさもん)が表される。この点、いずれも刀子造で鑢座に金象嵌を施す原宝物とは相違している。
(三本周作)
よみがえる正倉院宝物. 奈良国立博物館, 2020.4, p.129, no.96.
- H051675
- H051675
- 2020/02/12
- 刀身全体(鋸刃)(A面)(刀身のみの状態)(黒バック)
- H051676
- 2020/02/12
- 刀身全体(鋸刃)(B面)(刀身のみの状態)(黒バック)
- H051677
- 2020/02/12
- 刀身全体(刀子造)(A面)(刀身のみの状態)(黒バック)
- H051678
- 2020/02/12
- 刀身全体(刀子造)(B面)(刀身のみの状態)(黒バック)
- H051679
- 2020/02/12
- 刀身全体(刀子造・唐草文)(A面)(刀身のみの状態)(黒バック)
- H051680
- 2020/02/12
- 刀身全体(刀子造・唐草文)(B面)(刀身のみの状態)(黒バック)
もっと見る
| 収蔵品番号 | 244-7 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 刀剣 |
| 部門番号 | 工79 |
| 文 献 | よみがえる正倉院宝物. 奈良国立博物館, 2020.4, 223p. |
関連する文化財
| 収蔵品番号 | 画像 | 名称 |
|---|---|---|
| 244-0 |
|
刀子(正倉院宝物模造) |
| 244-1 |
|
緑牙撥鏤把鞘金銅荘刀子(正倉院宝物模造) |
| 244-2 |
|
斑犀把白牙鞘金銅荘刀子(正倉院宝物模造) |
| 244-3 |
|
紫檀把牟久木鞘金銅荘刀子(正倉院宝物模造) |
| 244-4 |
|
斑犀把紅牙撥鏤鞘刀子(正倉院宝物模造) |
| 244-5 |
|
斑犀把烏犀鞘刀子(正倉院宝物模造) |
| 244-6 |
|
烏犀三合鞘刀子(正倉院宝物模造) |
| 244-8 |
|
紫檀把黒漆二合鞘刀子(正倉院宝物模造) |
| 収蔵品番号 | 244-0 |
|---|---|
| 画 像 |
|
| 名 称 | 刀子(正倉院宝物模造) |
| 収蔵品番号 | 244-1 |
|---|---|
| 画 像 |
|
| 名 称 | 緑牙撥鏤把鞘金銅荘刀子(正倉院宝物模造) |
| 収蔵品番号 | 244-2 |
|---|---|
| 画 像 |
|
| 名 称 | 斑犀把白牙鞘金銅荘刀子(正倉院宝物模造) |
| 収蔵品番号 | 244-3 |
|---|---|
| 画 像 |
|
| 名 称 | 紫檀把牟久木鞘金銅荘刀子(正倉院宝物模造) |
| 収蔵品番号 | 244-4 |
|---|---|
| 画 像 |
|
| 名 称 | 斑犀把紅牙撥鏤鞘刀子(正倉院宝物模造) |
| 収蔵品番号 | 244-5 |
|---|---|
| 画 像 |
|
| 名 称 | 斑犀把烏犀鞘刀子(正倉院宝物模造) |
| 収蔵品番号 | 244-6 |
|---|---|
| 画 像 |
|
| 名 称 | 烏犀三合鞘刀子(正倉院宝物模造) |
| 収蔵品番号 | 244-8 |
|---|---|
| 画 像 |
|
| 名 称 | 紫檀把黒漆二合鞘刀子(正倉院宝物模造) |

