帯金具は革製のベルトに取り付けられた金具の総称で、大陸的な服装の導入と共に日本にも晋(しん)式、鮮卑(せんぴ)式あるいは両者の折衷・退化形式の物がもたらされた。銙板(かばん)はベルトの表面に貼り並べられた装飾板で、透彫の龍文や唐草文、獅噛文(しがみもん)など様々な文様があり、円環や鈴を垂下する場合もある。新羅では金製・銀製の帯金具が一定の身分を表彰するのに対し、日本の古墳から帯金具が出土するのはむしろ稀で、宝飾品以上の意味を持ち得なかったようである。
(吉澤悟)
金飾の古墳時代―副葬品にみる日韓交流の足跡―,奈良国立博物館.2004.7,p.8.
金剛山の東南麓にある一辺約三〇メートルの方墳から出土。帯の表面に取り付けて装飾するための金具で、龍文を唐草文風に切り透かし、細部を線刻で表す。中国・晋王朝の帯金具の影響を受けた日本でも初期の作例。
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