一対の男女神像で、ともに針葉樹(ヒノキか)の一木造(いちぼくづくり)。女神像は丸彫(まるぼり)に近いが、男神像は袖先を別材製とする(亡失)。女神は和装の姿、左手は袖の中に入れ、右手で垂髪(すいほつ)をまさぐるかのようなポーズを見せる。福々しい頰が印象的。男神像は袍(ほう)を着し、笏(しゃく)(亡失)を握る官人の姿で、風貌は壮年のそれである。奈良時代に出現した神像は平安時代に定着したが、多くが正面向きに威儀を正す様に表されるのに対し、この二像は顔を横に向ける動きのある個性的な姿を示す。
(岩田茂樹)
なら仏像館名品図録. 奈良国立博物館, 2010, p.113, no.147.

- H030355
- 2015/05/28
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- H030356
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収蔵品番号 | 1225-0 |
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部 門 | 彫刻 |
区 分 | 彫刻 |
部門番号 | 彫114 |
文 献 |
関連する文化財
収蔵品番号 | 画像 | 名称 |
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1225-1 |
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男神像(男女神像のうち) |
1225-2 |
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女神像(男女神像のうち) |
収蔵品番号 | 1225-1 |
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画 像 |
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名 称 | 男神像(男女神像のうち) |
収蔵品番号 | 1225-2 |
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画 像 |
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名 称 | 女神像(男女神像のうち) |