花を生ける瓶。この形式は密教で用い、一面器(いちめんき)では六器(ろっき)の両側に置かれる。大壇では中央に大型一口と四隅に小型四口の華瓶が置かれ、このセットは五瓶(ごびょう)と呼ばれる。本品は銅製でろくろを挽いて成形し、鍍金(ときん)を施している。脚部は裾が広がり、細い部分に二本の帯を表している。胴部は丸く張り、口部は鼓胴のように首部を細く作り、二本の帯を表している。底材は別材を嵌めている。銘文より東寺(京都)伝来であることが分かり、六器(当館蔵854-0)とセットであったと推定される。なお、本品及び六器と一具であったと推定される一面器が個人の所蔵となっており、これらは本来大壇具を構成していたと考えられる。
(内藤栄)
奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. 奈良国立博物館. 2021.7, p.264, no.137.
- D019383
- 1997/12/15
- 2点全体
- A025284
- 1997/12/15
- 2点全体
- A023746
- 側面
- A023747
- 側面
- A023748
- 側面
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| 収蔵品番号 | 905-0 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 金工 |
| 部門番号 | 工191 |
| 伝 来 | 東寺(京都)伝来 |
| 銘 文 | 底裏刻銘「東寺」 |
| 文 献 | 奈良国立博物館蔵品図版目録 工芸篇 仏教工芸. 奈良国立博物館, 1992, 121p.奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. 奈良国立博物館, 2021.7, 354p. |

