岩場で蓮台に座る、六本の腕を持つ如意輪観音。如意は如意宝珠(にょいほうじゅ)、輪は法輪(ほうりん)を意味し、如意輪観音は輪廻(りんね)する衆生(しゅじょう)を苦から救い、利益を与えるという。観音はすこし首を傾け、右手の一番上は頬に添え、二番目は胸の前で宝珠を、三番目は数珠を持つ。左手の一番上は手元の補陀落山(ふだらくせん)につけ、二番目はひじを曲げて輪宝(りんぽう)を指にのせ、三番目は胸の前で蓮華の茎を持つ。密教の胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)にも描かれる規範的な姿である。観音の身体は肉色で墨線のみで身体の線を引く。赤色の衣を輪郭に沿って銀色で暈(ぼ)かすなど繊細な表現が見え、岩場の墨皴(ぼくしゅん)も古様である。上方には涌雲の描写が残り、観音の示現を表す描写があった可能性が認められる。
(北澤菜月)
SHIBUYAで仏教美術ー奈良国立博物館コレクションより. 渋谷区立松濤美術館, 2022.4, p.104, no.10.
- H031996
- 2015/11/27
- 全図
- H031997
- 2015/11/27
- 画面上1/3部分
- H031998
- 2015/11/27
- 画面中1/3部分
- H031999
- 2015/11/27
- 画面下1/3部分
- H002506
- 2010/10/27
- 全図
- H002508
- 2010/10/27
- 如意輪観音部分
- J002468
- 2015/11/27
- 画面上1/3部分
- J002469
- 2015/11/27
- 画面中1/3部分
- J002470
- 2015/11/27
- 画面下1/3部分
- D059083
- 2010/10/27
- 全図
- D059085
- 2010/10/27
- 如意輪観音部分
- A031768
- 2010/10/27
- 全図
- A031770
- 2010/10/27
- 如意輪観音部分
- A020339
- 全図
- A020340
- 如意輪観音部分
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| 収蔵品番号 | 857-0 |
|---|---|
| 部 門 | 絵画 |
| 区 分 | 絵画 |
| 部門番号 | 絵177 |
| 文 献 | SHIBUYAで仏教美術ー奈良国立博物館コレクションより. 渋谷区立松濤美術館, 2022.4, 127p.奈良国立博物館蔵品図版目録 仏教絵画篇. 奈良国立博物館, 2002, 169p. |

