儀式用の箒とその台の模造である。
箒本体は「メド(キ)ハギ」というマメ科の濯木(かんぼく)の茎を束ね、下部を紫革で包み、金糸(きんし)で巻き留めて把手(とって)としており、箒の穂先には色とりどりのガラス小玉を刺し通している。
附属の倚几は、華足(けそく)付きの四花形の台板に二本の支柱を立てたもので、本品ではこの支柱に箒が立てかけられる仕様になっている。台板には淡緑色の地に胡粉(ごふん)、蘇芳(すおう)、緑青(ろくしょう)などで花文、鳥、蝶を描き、支柱には蘇芳地に胡粉と金泥(きんでい)で草花、鳥、蝶、蜻蛉(とんぼ)の文様をあしらう。彩色に一部復元を試みているものの、おおむね原宝物に忠実につくられた模造といえる。
本品の製作を手がけたのは、奈良の木彫家・森川杜園(もりかわとえん)である。杜園は奈良博覧会社主催の正倉院宝物をはじめとする古器物の模造事業にも参加したことが知られ、本品も、奈良博覧会への原宝物の出品を機に模造が行われたものであろう。
(三本周作)
よみがえる正倉院宝物. 奈良国立博物館, 2020.4, p.80, no.44.
ねのひのめとぎのほうき つけたり ふんじさいえのいき(しょうそういんほうもつもぞう) 子日目利箒 附 粉地彩絵倚几(正倉院宝物模造)
1握
木製 彩色
総長60.0 几幅30.3
工芸
明治時代 19世紀
- D017754
- D017754
- 1997/03/25
- 全景
- D036776
- 1995/06/27
- 全体
- A025015
- 1997/03/25
- 全景
- A029473
- 正面全体
- A029474
- 斜全体
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| 収蔵品番号 | 255-0 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 工芸 |
| 部門番号 | 工90 |
| 文 献 | よみがえる正倉院宝物. 奈良国立博物館, 2020.4, 223p. |

