正倉院には北倉と南倉に竹製、石製、象牙(ぞうげ)製の尺八が八管伝わっているが、本品はそのうち竹製の尺八三管を奈良博覧会社が模造したものである。
三つの節をもつ竹を使用しており、根に近い方を筒口(つつぐち)、遠い方を吹口(ふきぐち)としている。吹口は管の前側を半月状に薄く削(そ)ぎ、後側も斜めに断ち落として唇に適した形状をつくっている。孔は楕円形で、管の前側に五つ、後側に一つを開ける。なお、今日の尺八では、正円形の孔を前側に四つ、後側に一つ開けるのが通例である。
原宝物との比較では、節の位置がやや異なるものがあるなど、必ずしも原宝物の形状に合わせた素材は選ばれていないようであるが、吹口や孔の形状などの基本形は忠実に模倣されている。
(三本周作)
よみがえる正倉院宝物. 奈良国立博物館, 2020.4, p.23, no.2.
- D017780
- D017780
- 1997/03/25
- 3点全体
- A025031
- 1997/03/25
- 3点全体
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| 収蔵品番号 | 248-0 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 工芸 |
| 部門番号 | 工83 |
| 文 献 | よみがえる正倉院宝物. 奈良国立博物館, 2020.4, 223p. |

