肉厚な口縁、はち切れんばかりに膨らんだ胴、小さいながら力強い高台。口縁から肩にかかる灰釉は淡く、一条の釉滴だけが胴下半までのびている。愛知県の猿投窯(さなげよう)の産。同種の壺は骨蔵器として出土することが多く、完形品や優品は各地の博物館・美術館に収蔵されているが、その中でも本品は最大を誇り、かつ風格と迫力で他を圧する逸品である。本品は茨城県石岡市染谷から出土したと伝えられる。古代の常陸国府(ひたちこくふ)の政庁に近い場所であり、相応の人物の遺骨を納めた骨蔵器であったと考えられる。
(吉澤悟)
奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. 奈良国立博物館. 2021.7, p.281, no.245.
かいゆうたんけいこ(でんいばらきけんいしおかしそめやしゅつど) 灰釉短頸壺(伝茨城県石岡市染谷出土)
1口
陶製 塗布もしくは自然降灰による灰釉付着
口径16.5 器高29.8 最大径37.2 高台径18.7 重量6.7kg
考古
奈良時代~平安時代 8~9世紀
- H054323
- H054323
- 2021/05/14
- 全体(A面1)(真横から見た状態)
- H054324
- 2021/05/14
- 全体(A面1)(斜め上から見た状態)
- H054325
- 2021/05/14
- 全体(A面2)(真横から見た状態)
- H054326
- 2021/05/14
- 全体(A面2)(斜め上から見た状態)
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| 収蔵品番号 | 1556-0 |
|---|---|
| 部 門 | 考古 |
| 区 分 | 考古 |
| 部門番号 | 考358 |
| 伝 来 | 茨城県石岡市染谷出土と伝えられる。 |
| 文 献 | 奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. 奈良国立博物館, 2021.7, 354p. |

