巻子(かんす)の軸(じく)の試作。ヒノキ材製の丸棒の一端にツゲ材製撥形(ばちがた)の軸首(じくしゅ)を枘(ほぞ)差しし、軸首の頭部に小六弁花文を木画(もくが)の技法で表している。六弁花は菱形の花弁を鹿角(ろっかく)から作り、円い花心と間弁は緑色に染めた鹿角を用いている。長方形の蘂(しべ)はコクタンを嵌(は)めて表し、花心の周囲や花弁の界には錫(すず)を象嵌(ぞうがん)して加飾している。六弁花の外周は円く整えられ、間地には樹脂状の物質を充填している。木画はその形状から、正倉院宝物の木画紫檀双六局(きがしたんすごろくきょく)(北倉三七)の天板に置かれた星の中心部分を翻案(ほんあん)したものかと思われるが、省古の次子である木内武男氏の論文中の挿図に類似する経軸のスケッチが見出され(木内武男「木画考」(『MUSEUM』)二六、昭和二十八年)、これらとの関係が留意される。
(清水健)
名匠三代―木内喜八・半古省古の木工芸―, 2015, p.46
もくがじくしさく きうちしょうこさく(きうちけさんだいしりょうのうち) 木画軸試作 木内省古作(木内家三代資料のうち)
1本
木製 木画
長19.8 軸首:長3.0 最大径1.84
漆工
明治時代~昭和 19~20世紀
- H029536
- H029537
- 2015/02/24
- 軸首頭部部分
- H029536
- 2015/02/17
- 全体
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| 収蔵品番号 | 1482-0 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 漆工 |
| 部門番号 | 工359 |
| 寄 贈 | 岡井一子氏寄贈 |
| 銘 文 | 箱蓋裏墨書「省古作」 |
| 文 献 | 名匠三代木内喜八・半古・省古の木工芸. 奈良国立博物館, 2015.6, 64p. |

