室町幕府第三代将軍の足利義満(一三五八~一四〇八)が、康暦二年(一三八二)八月二十六日に関白の二条師嗣(もろつぐ)(一三五六~一四〇〇)に送った書状の写しで、内容は興福寺僧の円守(えんしゅ)を同寺別当に補任するようにという推挙状。当時、幕府は興福寺による強訴(ごうそ)に手を焼いており、この書状は、別当の任免権を持つ藤原氏の氏長者(うじのちょうじゃ)(この時期は二条諸嗣)を介して、興福寺の人事に干渉しようとしたものかと思われる。実際に、円守は、この書状が出された翌二十七日付けで別当に任ぜられている。
(野尻忠)
SHIBUYAで仏教美術ー奈良国立博物館コレクションより. 渋谷区立松濤美術館, 2022.4, p.112, no.61.
- H013728
- 2011/11/07
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| 収蔵品番号 | 1460-0 |
|---|---|
| 部 門 | 書跡 |
| 区 分 | 書跡 |
| 部門番号 | 書159 |
| 文 献 | SHIBUYAで仏教美術ー奈良国立博物館コレクションより. 渋谷区立松濤美術館, 2022.4, 127p. |

