北村昭斎(きたむらしょうさい)(一九三八〜)は北村大通(きたむらだいつう)の長男で、東京美術学校(現東京藝術大学)漆工科を卒業し、後に父のもとで漆芸を学んだ。文化財の修理も手がけ、伝統技法の深い研究に根ざした数々の作品を発表している。工芸技術(漆芸・螺鈿(らでん))で重要無形文化財(人間国宝)の認定を受ける。本品は六弁花をかたどった大型の皿で、美しい斑(ふ)をもつ玳瑁(たいまい)(ウミガメの甲)の縁取りと螺鈿の花文(かもん)がアクセントを添える。彩色(さいしき)の上から水晶(すいしょう)を嵌(は)めた螺鈿花の心の表現は、正倉院宝物にも見られる技法である。伝統的な素材や技法が、優美な曲線をもつ現代の造形に見事に昇華(しょうか)された作品である。
(三本周作)
奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. 奈良国立博物館. 2021.7, p.279, no.234.
たいまいらでんはながたばん きたむらしょうさいさく 玳瑁螺鈿花形盤 北村昭斎作
1面
木製 漆塗 蒔絵 螺鈿 玳瑁
最大径58.5 高12.5
漆工
平成 21世紀
平成15年 2003年
- D045610
- D045610
- 2006/06/20
- 全体
- D045613
- 2006/06/20
- 中心文様部分
- D045617
- 2006/06/20
- 花弁先端文様部分
- A294660
- 2006/06/20
- 全体
- A294662
- 2006/06/20
- 中心文様部分
- A294664
- 2006/06/20
- 花弁先端文様部分
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| 収蔵品番号 | 1451-0 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 漆工 |
| 部門番号 | 工340 |
| 銘 文 | 底裏金蒔絵銘「昭斎作」、箱蓋表墨書銘「玳瑁螺鈿花形盤」、箱蓋裏墨書銘「第(略字)五十回日本伝統工芸展出品作/螺鈿保持者 昭斎作 白文方印(昭斎)」、「平成二十三年一月十二日/寄贈 北村昭斎」 |
| 文 献 | 奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. 奈良国立博物館, 2021.7, 354p. |

