水牛にまたがる六面六足六臂(ろくめんろくそくろっぴ)の大威徳明王(だいいとくみょうおう)を描き、周囲には表具(ひょうぐ)を絵で表す描表具(かきひょうぐ)をめぐらせる。水牛は海原にそびえる岩山上の蓮華座(れんげざ)に蹲(うずくま)る姿で、岩山の中腹には四天王(してんのう)が配されていることから、この山が世界の中心にあるという須弥山(しゅみせん)であるとわかる。海の手前には描表具に重ねて五輪塔(ごりんとう)を表し、尊像の前に五輪塔を対置しているかのような視覚的効果を生み出している。大威徳明王の背後は金、赤、青に塗り分ける。
大威徳明王は阿弥陀如来(あみだにょらい)が忿怒相(ふんぬそう)で現れた尊格とされる。五輪塔を前にして大威徳明王を拝するかのような特殊な本図は、各々の図様について真言密教における阿弥陀浄土信仰との関わりが指摘されている。
(萩谷みどり)
奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. 奈良国立博物館. 2021.7, p.260, no.107.
- D043538
- 2006/01/23
- 全図
- D043541
- 2006/01/23
- 画面上1/2部分
- D043543
- 2006/01/23
- 画面下1/2部分
- D038622
- 2004/06/11
- 全図
- D038625
- 2004/06/11
- 画面上1/2部分
- D038626
- 2004/06/11
- 画面下1/2部分
- A028726
- 2006/01/23
- 全図
- A028728
- 2006/01/23
- 画面上1/2部分
- A028730
- 2006/01/23
- 画面下1/2部分
- A265403
- 2004/06/11
- 全図
- A265405
- 2004/06/11
- 画面上1/2部分
- A265407
- 2004/06/11
- 画面下1/2部分
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| 収蔵品番号 | 1340-0 |
|---|---|
| 部 門 | 絵画 |
| 区 分 | 絵画 |
| 部門番号 | 絵264 |
| 文 献 | 奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. 奈良国立博物館, 2021.7, 354p.谷口耕生. 〈作品研究〉奈良国立博物館蔵 大威徳明王画像について―五輪塔が描かれる大威徳明王画像―. 鹿園雜集 奈良国立博物館研究紀要. 第8号, p31-43, 2006. |

