料紙を継いだ画面中央に不動明王、右下に矜羯羅(こんがら)・制托迦(せいたか)二童子、左下に三鈷剣(さんこけん)に龍が絡(から)みつく姿を墨描であらわし、不動の目や口唇などに赤色の色料を添える。不動明王は、頭頂に七莎髻(しちしゃけい)(七つの髷(まげ))を結い、左目を眇(すが)めて下歯で上唇(くちびる)を噛(か)み、右手に三鈷剣、左手に索(さく)を執(と)って岩座上に坐す。着衣の文様構成が平安後期仏画に共通し、諸尊の姿形や寸法がほぼ一致する京都・青蓮院(しょうれんいん)本と同系統の彩色本を写したと考えられる。なお、本図を直接写した江戸時代末期の白描図像が六角堂能満院仏画粉本(ろっかくどうのうまんいんぶつがふんぽん)に含まれており、その墨書銘から本図が京都・高山寺(こうざんじ)旧蔵と判明する。
(谷口耕生)
SHIBUYAで仏教美術ー奈良国立博物館コレクションより. 渋谷区立松濤美術館, 2022.4, p.105, no.13.
ふどうみょうおうにどうじくりからりゅうけんぞう 不動明王二童子倶利迦羅龍剣像
1幅
紙本 白描 掛幅装
縦135.4 横87.7
絵画
鎌倉時代 13~14世紀
- D035743
- D035743
- 2003/05/26
- 全図
- A253231
- 2003/05/26
- 全図
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| 収蔵品番号 | 1339-0 |
|---|---|
| 部 門 | 絵画 |
| 区 分 | 絵画 |
| 部門番号 | 絵263 |
| 文 献 | SHIBUYAで仏教美術ー奈良国立博物館コレクションより. 渋谷区立松濤美術館, 2022.4, 127p. |

