磬は架台に吊るし撥(ばち)で打つ道具。法会を行う僧侶の右に置き、作法の区切りを他僧に伝えるために打つ。磬の形は山形(への字形)で、上部に吊るための鐶(かん)を有する形式が多い。わが国では平安時代後期(十二世紀)より、中央に蓮華形の撞座(つきざ)を作り、両側に孔雀を表す山形磬が流行した。本品もその一例である。一方の面に「奉施入/山/上/蔵王堂」、もう一方の面に「正平十二/丁/酉/孟夏尭観」と銘が刻まれ、正平十二年に金峯山寺(奈良)の蔵王堂に施入された品であることがわかる。南北朝時代の磬の基準作例として貴重。
(内藤栄)
奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. 奈良国立博物館. 2021.7, p.265, no.142.
重要美術品 どうくじゃくもんけい 銅孔雀文磬
1面
銅製 鋳造
肩張17.3 裾張20.2 高12.5
金工
南北朝時代 14世紀
正平12年 1357年
- D029852
- D029852
- 2002/01/25
- 全体(A面)
- D029854
- 2002/01/25
- 全体(B面)
- A242212
- 2002/01/25
- 全体(A面)
- A242214
- 2002/01/25
- 全体(B面)
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| 収蔵品番号 | 1304-0 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 金工 |
| 部門番号 | 工277 |
| 文 献 | 奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. 奈良国立博物館, 2021.7, 354p. |

