皆金色(かいこんじき)の六臂如意輪観音(ろっぴにょいりんかんのん)が岩上で蓮台(れんだい)に坐(ざ)す。頭光(ずこう)、身光と体を包み込む円相が表される。観音の坐す岩の下方には大和絵風の松らしき樹木が描かれる。岩座の下方には水波が見られ、やはり一連の補陀落山(ふだらくさん)観音像と同様、岩の上に坐す姿であるとわかる。しかし、本図の画面上方には背景の描写が全くなく、ただ群青(ぐんじょう)が塗り込められるのみである。尊像の金色の衣には錐金文様(きりかねもんよう)が施されており、文様パターンは鎌倉時代後期の皆金色像に典型的な組み合わせである。空を群青で塗り込める表現も、鎌倉時代後期の阿弥陀来迎図などに登場してくる表現であり、表現様式を総合的に判断すると、鎌倉時代後期の作例と認められる。
(北澤菜月)
西国三十三所 観音霊場の祈りと美, 2008, p.280
- H059980
- 2023/12/06
- 全図(表具含む)
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- 2023/12/06
- 全図
- H059982
- 2023/12/06
- 画面上2/3部分
- H059983
- 2023/12/06
- 画面下2/3部分
- J006508
- 2023/12/06
- 画面上2/3部分
- J006509
- 2023/12/06
- 画面下2/3部分
- D028002
- 2001/07/19
- 全図
- D028004
- 2001/07/19
- 如意輪観音部分
- D028006
- 2001/07/19
- 画下部岩座風景部分
- A026888
- 2001/07/19
- 全図
- A026890
- 2001/07/19
- 如意輪観音部分
- A026892
- 2001/07/19
- 画下部岩座風景部分
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| 収蔵品番号 | 1273-0 |
|---|---|
| 部 門 | 絵画 |
| 区 分 | 絵画 |
| 部門番号 | 絵242 |
| 銘 文 | 旧蓋裏墨書銘「此匣寄附當山第廿三葉義秀」、旧上巻絹墨書銘「如意輪観音 弘法大師筆 寺社奉行所修覆 現在 尭峰代」 |
| 指定年月日 | 昭和10年8月3日 |
| 文 献 | 西国三十三所:観音霊場の祈りと美. 2008, 307,xvp.奈良国立博物館蔵品図版目録 仏教絵画篇. 奈良国立博物館, 2002, 169p. |

