国分寺の造営は天平十三年(七四一)二月の聖武天皇の詔によるといわれるが、実際にはそれ以前から計画されていたようで、『続日本紀(しょくにほんぎ)』の詔勅には、数年前からそれらに関する記事が散見される。しかし国分寺の遺跡から出土する瓦で、天平年間に相当するものは少なく、その体裁が全国的に整うのに、約二十年を費やしているようで、それらの事情は瓦の文様にもうかがわれる。国分寺の瓦は一般に平城宮式の瓦を基本として地方色を加味したものであるが、白鳳時代の瓦の系統を引くもの、奈良時代前期の興福寺瓦系統のもの、中期の東大寺瓦系統のもの、本品のように伝統的な高句麗系の瓦、また、新たな統一新羅系の瓦などさまざまで、各国の造営の事情をよく物語っている。
(井口喜晴)
大仏開眼一二五〇年 東大寺のすべて,奈良国立博物館.2002.4,p.293.
たんべんじゅうごべんれんげもんのきまるがわら(とうきょうとむさしこくぶんじしゅつど) 単弁十五弁蓮華文軒丸瓦(東京都武蔵国分寺出土)
1個
瓦製
径20.3
考古
奈良時代~平安時代 8世紀
- D001074
- D030155
- 2002/03/01
- 全体(瓦当)
- D001074
- 瓦当
- A027144
- 2002/03/01
- 全体(瓦当)
- A025568
- 1980
- 瓦当
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| 収蔵品番号 | 843-21 |
|---|---|
| 部 門 | 考古 |
| 区 分 | 考古 |
| 部門番号 | 考243 |
| 文 献 | 大仏開眼一二五〇 東大寺のすべて, 奈良国立博物館, 2002.4, 374p. |

