蓋・身・反花座の三部からなる異色の方形厨子形経筒で、全面に鍍金を施す。蓋は宝形造の屋蓋をかたどり、頂部に露盤宝珠を鋲留めし、四隅に降胸(くだりむね)を打出す。身は小壁、四方開きの扉、腰張りからなり、四隅に銅板をあてて鋲留めし、扉の上下には長押を付ける。小壁に散蓮華、腰貼りに蓮池文を薄肉に打出し、八枚の扉の内面には菩薩像二軀、四天王像四軀、天部像二軀の各位像を線刻し、「大伴清實」、「キタノヒラ」、「ミナミノヒラ」などの銘を刻む。反花座は方形の一枚板で周縁を折り曲げて花弁文を打出し、身部に鋲留めする。福岡県出土と伝えるほかは詳細不明であるが、工芸的に優秀かつ異色なものであると同時に、その線刻画は絵画資料としても貴重である。
厨子と扉絵, 1990, p.28
きょうづつ(ずしがた)(でんふくおかけんしゅつど) 経筒(厨子形)(伝福岡県出土)
1口
銅製 板金 鍍金 厨子形
総高36.2 一辺長11.6
考古
平安時代 12世紀
- D036732
- D036732
- 2003/07/29
- 斜全体(「キタノヒラ」線刻扉面を左前に向ける)(三面開扉)
- D000907
- 側面全体(「キタノヒラ」線刻扉面)(前面開扉)
- D000908
- 斜全体(「キタノヒラ」線刻扉面を左前に向ける)(三面開扉)
- A027341
- 2003/07/29
- 斜全体(「キタノヒラ」線刻扉面を左前に向ける)(三面開扉)
- A022408
- 側面全体(「キタノヒラ」線刻扉面)(前面開扉)
- A022409
- 側面全体(「キタノヒラ」線刻扉面)(前面開扉)
- A022410
- 斜全体(「キタノヒラ」線刻扉面を左前に向ける)(前面開扉)
- A022411
- 斜全体(「キタノヒラ」線刻扉面を左前に向ける)(三面開扉)
- A022412
- 斜全体(菩薩線刻扉面を右前に向ける)(三面開扉)
- A022413
- 斜全体(内面に菩薩線刻のある扉面を右前に向ける)(閉扉)
- A022414
- 側面全体(内面に菩薩線刻のある扉面)(閉扉)
- A022415
- 向かって右扉内面(菩薩線刻 「大(伴)清實」線刻)
- A022416
- 向かって左扉内面(菩薩線刻)
- A022417
- 向かって右扉内面(天部線刻)
- A022418
- 向かって左扉内面(天部線刻)
- A022419
- 向かって右扉内面(天王線刻 「キタノヒラ」線刻)
- A022420
- 向かって左扉内面(天王線刻 「キタノヒラ」線刻)
- A022421
- 向かって左扉内面(天王線刻 「キタノヒラ」線刻)
- A022422
- 向かって右扉内面(天王線刻 「ミナミノヒラ」線刻)
- A022423
- 向かって左扉内面(天王線刻 「ミナミノヒラ」線刻)
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| 収蔵品番号 | 834-0 |
|---|---|
| 部 門 | 考古 |
| 区 分 | 考古 |
| 部門番号 | 考239 |
| 伝 来 | 伝福岡県出土 |
| 銘 文 | 扉内側線刻「大□〔伴〕清實」「キタノヒラ」「ミナミノヒラ」 |
| 文 献 | 親と子のギャラリー 弥勒如来にささげる:お経のタイムカプセル. 奈良国立博物館, 2003, 36p.奈良国立博物館蔵品図版目録 考古篇 経塚遺物. 奈良国立博物館, 1991, 120p. |

