中鈷を大きく、脇鈷を極端に小さくつくった五鈷杵。五鈷杵のうち、脇鈷が中鈷に接近して、あたかも独鈷杵のような形姿を見せるものを都(すべ)五鈷杵というが、本品は、それともやや違った趣を呈している。修法の際に常時用いられる壇具ではなく、伝法の師より弟子へと相承されたものであろう。鬼目は花形、左右の蓮弁帯は単弁八葉で、八角二線の約条で締めている。総体に細づくりで、しかも蓮弁帯は長くすっきりと表わされており、小品ながら優れた作法を示している。
(関根俊一)
密教工芸 神秘のかたち, 1992, p.215
- A023625
- 1992/01/29
- 全景(横)
- A023626
- 1992/01/29
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| 収蔵品番号 | 806-0 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 金工 |
| 部門番号 | 工166 |
| 文 献 | 奈良国立博物館蔵品図版目録 工芸篇 仏教工芸. 奈良国立博物館, 1992, 121p.密教工芸:神秘のかたち. 奈良国立博物館, 1992, 286p. |

