画面向かって左上から、十八人の僧形が雲に乗って右下に降臨する様を描く。この十八人を羅漢とみて十八羅漢図と従来呼ばれてきたが、このような諸尊が雲間をぬって斜めに降臨する図様については近年、水陸会において用いられる仏画(水陸画)と関係する可能性が指摘されており、再検討を要する。ここで、最下段の先頭を行く神将形がもつ幡に、「十方法界禅宗教律訳経求法諸祖師」という銘文が墨書されていることに注目したい。そもそも、降臨する諸尊の属性を画中人物がもつ幡に記すのは、水陸画に特徴的な形式といえる。さらにこの銘文の内容が、水陸会のテキストである『法界聖凡水陸勝会修斎儀軌』において道場に勧請すべき諸尊としてあげる「十方法界伝持教法禅律諸宗祖師僧並諸眷属」と密接に関わると考えられるのである。ここには、天台・禅・浄土・華厳・法相・密教・律の七宗の祖師や訳経僧・求法僧の名前が挙げられるが、本図にインド僧と思しい胡貌の人物や、経典・経箱を捧げ持つ人物、柄香炉や払子・如意など説法に関わる道具を持つ人物が含まれているのも、こうしたインド出身の諸宗の開祖や訳経僧・求法僧が描かれていると考えてよいだろう。ちなみに最下段の朱衣覆頭の胡貌の僧侶は、禅宗の開祖・達磨ではないだろうか。
(谷口耕生)
聖地寧波(ニンポー):日本仏教1300年の源流:すべてはここからやって来た .奈良国立博物館. 2009.7, p.312.
- D056368

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- H013619
- 2011/09/27
- 全図(裏面)

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- H013622
- 2011/09/27
- 画上部1/5部分(裏面)

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- 画上〜中部1/5部分(裏面)

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- 画中部1/5部分(裏面)

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- 2011/09/27
- 画中〜下部1/5部分(裏面)

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- 画下部1/5部分(裏面)

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- 画上部右部分(10分割のうち)(裏面)

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- 2011/09/27
- 画上部左部分(10分割のうち)(裏面)

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- 画上〜中部右部分(10分割のうち)(裏面)

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- 画上〜中部左部分(10分割のうち)(裏面)

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- 2011/09/27
- 画中部右部分(10分割のうち)(裏面)

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- 2011/09/27
- 画中部左部分(10分割のうち)(裏面)

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- 2011/09/27
- 画中〜下部右部分(10分割のうち)(裏面)

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- 2011/09/27
- 画中〜下部左部分(10分割のうち)(裏面)

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- 2011/09/27
- 画下部右部分(10分割のうち)(裏面)

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- H013654
- 2011/09/27
- 画下部左部分(10分割のうち)(裏面)
- D056368
- 2009/07/31
- 全図
- D056370
- 2009/07/31
- 画面中部分
- D056372
- 2009/07/31
- 画面下部分
- A315306
- 2009/07/31
- 全図
- A315308
- 2009/07/31
- 画面中部分
- A315310
- 2009/07/31
- 画面下部分
- A020631
- 1987/12/10
- 全図
- A020633
- 1987/12/10
- 画上部人物群
- A020634
- 1987/12/10
- 画下部1/3部分
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| 収蔵品番号 | 805-0 |
|---|---|
| 部 門 | 絵画 |
| 区 分 | 絵画 |
| 部門番号 | 絵161 |
| 銘 文 | 画中墨書「十方法界禪宗教律譯經求法諸祖師像」 |
| 文 献 | 聖地寧波(ニンポー):日本仏教1300年の源流:すべてはここからやって来た. 奈良国立博物館, 2009, 352p.奈良国立博物館蔵品図版目録 仏教絵画篇. 奈良国立博物館, 2002, 169p. |

