鋳造の際の鬆(す)が多いため金肌のやつれが目立つ作品であるが、鬼目に俵形の刻みをつけ、素弁の蓮弁帯は内側を短く外側を大きくつくり、鈷部は脇鈷の張りが上部で屈曲するなど、その形式は古様である。日光・男体山出土の三鈷杵や京都・曼殊院の三鈷杵など、通形の三鈷杵中で古い一群に属する作品に近い。平安後期もあまり下らないであろう。
(内藤栄)
奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, p.289, no.55.

- D034018
- 2002/11/25
- 全体

- D000813
- 1990/02/14
- 全体

- A027224
- 2002/11/25
- 全体

- A023616
- 1990/02/14
- 全体(横)

- A023614
- 全体(縦)

- A023615
- 全体(横)

- A024383
- 全体
もっと見る
収蔵品番号 | 691-0 |
---|---|
部 門 | 工芸 |
区 分 | 工芸 |
部門番号 | 工135 |
文 献 | 奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, 350p.奈良国立博物館蔵品図版目録 工芸篇 仏教工芸. 奈良国立博物館, 1992, 121p. |