鈴身の側面に金剛界四仏種子を鋳出した五鈷鈴。唐招提寺の種子鈴は、金剛界五物種子を伴いながら、鈴部に宝相華文様の装飾が見られたが、本鈴はさらに装飾に富み、全体の荘厳(しょうごん)は、胎蔵界系の種子鈴と全く同一である。鋳出種子も、金剛界鈴では五仏種子とするのが一般的であるが、本鈴では鈴自体を大日如来にみたて、四仏種子とする胎蔵界種子鈴通有の特徴を踏襲している。金剛界種子鈴としては異例に属する作品である。なお現状では表面にわずかに箔鍍金が認められるが、この鍍金は口縁部の磨滅部にも残存しており、当初の造作とは考えにくい。
仏像をあらわした金剛鈴, 1988, p.22

- D021872
- 1999/04/06
- 全体(キリーク字正面、脇鈷が3つ見える状態)

- A025622
- 1999/04/06
- 全体(キリーク字正面、脇鈷が3つ見える状態)

- A021496
- 1987/12/04
- 全体(キリーク字正面、脇鈷が3つ見える状態)

- A023672
- 全体(キリーク字側、脇鈷が5つ見える状態)

- A023673
- 全体(キリーク字正面、脇鈷が3つ見える状態)

- A023674
- 全体(キリーク字正面、脇鈷が3つ見える状態)

- A028363
- 鈴身部分
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収蔵品番号 | 680-0 |
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部 門 | 工芸 |
部門番号 | 工132 |
文 献 |