頭光(ずこう)と身光(しんこう)を表す蓮弁形の光背で、身光や周縁部に繊細な透彫(すかしぼり)金具が付く。細長い形状から立像の光背と思われ、周縁部の円相(えんそう)中に日光・月光や四天王の種子(しゅじ)があり、薬師如来像の光背と思われる。
音声ガイド
細長い形から立像用の光背と思われる。頭光と身光の二重の円相光からなり、周囲は透彫(すかしぼり)であらわした雲気唐草文(うんきからくさもん)の中に九個の種子(しゅじ)(仏を象徴する梵字(ぼんじ))を配している。光背は本来光という形のないものであるが、ここでは、円相や蓮華、雲気といったモチーフの組み合わせによって荘厳を加え華麗にあらわしている。
(岩井共二)
みほとけのかたち 仏像に会う. 奈良国立博物館, 2013.7, p.70, no.42.

