正倉院南倉に伝存する檜彩絵花鳥櫃(ひのきさいえかちょうのひつ)を奈良博覧会社が模造した品。原宝物は檜の素木造りで、四側面に群青・緑青・朱などを用いて鳥・蝶・ススキ・牡丹・リンドウなどを描く。一短側面に「公験幸櫃第一」などの刻銘、一長側面には「第六繪」という墨書銘がある。公験(くげん)とは土地や奴婢の売買、譲与などにつき、その所有の移転を公認する文書類をいい、この櫃はそれらを納めた箱。ただし、本品は原宝物にはない蓋があること(原宝物では蓋は後補)、側面の銘文がないこと、彩絵文様が忠実な模写ではないこと、脚の形状が異なることなど原宝物との差異は多い。
(内藤栄)
奈良国立博物館の名宝―一世紀の軌跡―,奈良国立博物館.1997.4,p.324.
ひのきさいえかちょうのひつ(しょうそういんほうもつもぞう) 檜彩絵花鳥櫃(正倉院宝物模造)
1合
木製 彩色
縦66.0 横95.6 高52.1
工芸
明治時代 19世紀
- D017708
- D017708
- 1997/03/14
- 斜全景
- A024967
- 1997/03/14
- 斜全景
- A029481
- 斜全体(長側面左)
- A029482
- 正面
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| 収蔵品番号 | 250-0 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 工芸 |
| 部門番号 | 工85 |
| 文 献 | 奈良国立博物館の名宝ー一世紀の軌跡ー, 奈良国立博物館, 1997.4, 350p. |

