斜めから見た蓮華をかたどった磬。上部に吊るすための鐶(かん)を二個作りだしている。蓮弁は一枚ごとにふくらみを持ち、外側の面には細かい筋を彫刻している。蓮肉部分にまばらに種子(しゅし)を表す。種子は周囲を円く彫り、中心に小点を打っている。蓮肉の下方にしべを表すが、先端の連珠は波状につながっている。この作品の特徴は蓮弁に細かく刻まれた縦筋にある。このような蓮弁は鎌倉時代以降の仏像の台座などに作例が頻出しており、本品の制作は鎌倉時代に推定される。蓮華形磬は鎌倉時代以降に作品を見ることができるが、山形磬に比べ数は少ない。
(内藤栄)
奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. 奈良国立博物館. 2021.7, p.265, no.143.
- H029378
- 2015/02/27
- 全体(A面)
- H029379
- 2015/02/27
- 全体(B面)
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| 収蔵品番号 | 1502-0 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 金工 |
| 部門番号 | 工371 |
| 文 献 | 奈良博三昧―至高の仏教美術コレクション―. 奈良国立博物館, 2021.7, 354p. |

