色紙に木彫りの鷽(うそ)と木彫りの蘇民将来(そみんしょうらい)を描く。鷽は天満宮(てんまんぐう)の祭礼で参詣人(さんけいにん)に授与される鳥形の縁起物で、これを境内(けいだい)で互いに交換し合う「鷽替(うそか)え神事」に使用された。東京でも亀戸天神社(かめいどてんじんじゃ)や谷保天満宮(やほてんまんぐう)、五条天満宮の鷽が知られるが、いずれも今日知られるものと本品に描かれたものとでは相違がある。蘇民将来は小正月などに各地で行われる祭礼に因(ちな)んだ縁起物。牛頭天王(ごずてんのう)(素戔嗚尊(すさのおのみこと))の来訪を、兄(弟とも)の巨旦(こたん)将来は冷たく拒んだため家が滅び、弟(兄とも)の蘇民将来は温かく迎えたため家が繁栄したという説話に基づくもので、柳の木などを六角形に削り、「蘇民将来子孫門戸」などと墨書されたものが護符(ごふ)として配られた。いずれも郷土玩具として今日知られるもので、手元にあった玩具を、孫に喜ばせるために描いたものと推測される。
(清水健)
名匠三代―木内喜八・半古省古の木工芸―, 2015, p.50-51
がんぐずしきし(うぐいすとそみんしょうらいず) きうちしょうこひつ(きうちけさんだいしりょうのうち) 玩具図色紙(鷽と蘇民将来図) 木内省古筆(木内家三代資料のうち)
1面
紙本著色 色紙
縦27.2 横24.1
漆工
昭和 20世紀
- H029592
- H029592
- 2015/02/27
- 全図
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| 収蔵品番号 | 1491-2 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 漆工 |
| 部門番号 | 工368 |
| 寄 贈 | 岡井一子氏寄贈 |
| 文 献 | 名匠三代木内喜八・半古・省古の木工芸. 奈良国立博物館, 2015.6, 64p. |
関連する文化財
| 収蔵品番号 | 画像 | 名称 |
|---|---|---|
| 1491-0 |
|
玩具図色紙 木内省古筆(木内家三代資料のうち) |
| 1491-1 |
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玩具図色紙(犬張子図) 木内省古筆(木内家三代資料のうち) |
| 収蔵品番号 | 1491-0 |
|---|---|
| 画 像 |
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| 名 称 | 玩具図色紙 木内省古筆(木内家三代資料のうち) |
| 収蔵品番号 | 1491-1 |
|---|---|
| 画 像 |
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| 名 称 | 玩具図色紙(犬張子図) 木内省古筆(木内家三代資料のうち) |

