飛鳥時代から奈良時代にかけて多数制作された、押出仏(おしだしぶつ)の遺品。薄手の銅板に型をあてて20体の同形同大の如来像を打ち出し、表側全面に鍍金をほどこす。如来像はいずれも蓮台上に坐し、禅定(ぜんじょう)の姿(両手先は衣で隠される)をとる。小仏を並列する押出仏は、法隆寺玉虫厨子の内壁に用いられたものや、長谷寺銅板法華説相図(どうばんほっけせっそうず)にみられるものが名高い。本品もこれらと同様、独立した礼拝対象ではなく、より大きな作品を構成する部品の一点と考えられる。
(稲本泰生)
古玩逍遥 服部和彦氏寄贈 仏教工芸. 奈良国立博物館, 2007, p.16, no.1.

- D047782
- 2007/02/27
- 表面

- D047784
- 2007/02/27
- 裏面

- A308816
- 2007/02/27
- 表面

- A308818
- 2007/02/27
- 裏面
もっと見る
収蔵品番号 | 1369-0 |
---|---|
部 門 | 彫刻 |
区 分 | 彫刻 |
部門番号 | 彫138 |
寄 贈 | 服部和彦氏寄贈 |
文 献 | 古玩逍遥 服部和彦氏寄贈 仏教工芸. 奈良国立博物館, 2007, 79p. |