軒丸瓦(のきまるがわら)の瓦当(がとう)は、内区中央に胎蔵界(たいぞうかい)の大日如来(だいにちにょらい)を表す梵字の「ア」を置き、その周囲に一字ずつ文字を配した円相六個を廻らして「東大寺大仏殿」の銘とする。外区には珠文帯(しゅもんたい)を疎に、さらにその外側に幅広で低い周縁を廻らす。固定のために釘留孔が後端部に設けられている。燻(いぶ)すことで近世瓦特有の灰色に仕上げられている。
この軒丸瓦は公慶上人復興の東大寺大仏殿に茸(ふ)かれたもので、昭和の大修理で屋根から下ろされるまで約二七〇年間大仏殿の屋根を守った。古代より建築規模を反映して、大仏殿には大型の瓦が製作され、葺かれてきたが、歴代の瓦の中でも本品は抜きん出て大型で、大規模建築である大仏殿の屋根に葺くために特別に大きく製作されたものであることがわかる。公慶上人をはじめとする当時の人々の大仏殿復興への意気込みが伝わってくる品である。
(岩戸晶子)
東大寺公慶上人―江戸時代の大仏復興と奈良,奈良国立博物館.2005.12,p.161.
とうだいじだいぶつでんめいのきまるがわら(ならけんとうだいじしゅつど) 東大寺大仏殿銘軒丸瓦(奈良県東大寺出土)
1個
瓦製
径27.6
考古
江戸時代 18世紀
- D036730
- D042022
- 2005/10/13
- 全体(瓦当)
- D036730
- 2003/07/25
- 瓦当
- A028651
- 2005/10/13
- 全体(瓦当)
- A027339
- 2003/07/25
- 瓦当
- A022642
- 瓦当
- A022643
- 瓦当
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| 収蔵品番号 | 1336-1 |
|---|---|
| 部 門 | 考古 |
| 区 分 | 考古 |
| 部門番号 | 考330 |
| 文 献 | 東大寺公慶上人:江戸時代の大仏復興と奈良. 奈良国立博物館, 2005, 171,xiip. |

