長頸尊(ちょうけいそん)は商代前期後半に登場した酒つぼの一種で、商代後期に非常に発達する。大型で、手の込んだ技法を用いて鋳造しており、かなり高級な器種だったようである。写真の尊は商代後期に、都とは違う地方で鋳造されたものらしく、文様などの稚拙なところがある。しかし、こうした器は、地方での青銅器発達過程の理解を深める上で、やはり重要なものといえよう。
(難波純子)
坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, p.26, no.50.
長頸尊は商前期(二里岡(にりこう)期)の後半に登場した酒つぼの一種で、商後期に非常に発達する。大型で、手の込んだ技法を用いて鋳造しており、かなり高級な器種だったようである。本例は商後期に地方で鋳造されたものらしく、文様など稚拙なところが見られる。
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古代中国の青銅器は、利器よりも祭祀や儀式に用いる飲食器が主要な器種になるという、独自の発展を遂げた。ユニークな形状は金属加工技術の高さを示し、表面は獣面(じゅうめん)文などの文様で飾り立てられる。
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