熊を上面に表わす円形の重し(鎮子)(ちんす)は、ちょうどこの四つが一セットとして使われたはずである。前漢期には神仙思想(しんせんしそう)に伴って六博(りくはく)(すごろくのようなゲーム)が流行した。世界を記号のような簡単な線の組み合わせで表わした盤を使うゲームで、賽(さい)として算木(さんぎ)のような木棒を投げて目を決める。鎮子はそのための盤の四隅を留めるものだったらしい。青銅製の本体の中に重しとなる物質が充填されている。
(難波純子)
坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, p.61, no.356-359.

- D032496
- 2002/07/31
- 4点全体

- D032464
- 2002/07/24
- 全体(真上から見た状態)

- A244562
- 2002/07/24
- 全体(真上から見た状態)
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収蔵品番号 | 1317-356 |
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部 門 | 考古 |
部門番号 | 考327 |
寄 贈 | 坂本五郎氏寄贈 |
文 献 | 奈良国立博物館蔵品図版目録 中国古代青銅器篇. 奈良国立博物館, 2005, 147,xxp.坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, 79p. |