戦国後期から漢代にかけての鍾(しょう)と鈁(ほう)は、基本的に無文でシンプルなものが一般的であり、本資料もそうした例が多いが、中には鍍金(金メッキ)されたものもある。本体が無装飾である代わりに、肩部につく獣首形の把手「鋪首(ほしゅ)」が装飾的になっている。この鈁は、完全に無文化する以前の戦国期の例で、全体に精緻な羽状文帯を飾る。
(難波純子)
坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, p.55, no.223.

- D032416
- 2002/07/23
- 全体

- A244516
- 2002/07/23
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収蔵品番号 | 1317-223 |
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部 門 | 考古 |
部門番号 | 考327 |
寄 贈 | 坂本五郎氏寄贈 |
文 献 | 奈良国立博物館蔵品図版目録 中国古代青銅器篇. 奈良国立博物館, 2005, 147,xxp.坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, 79p. |