春秋期には、動物文から発達した凹凸による蟠螭文(ばんちもん)のみでなく、象嵌(ぞうがん)や刻文など、さまざまな装飾が試みられるようになった。この壺(こ)は東京国立博物館蔵壼とセットで将来されたもので、現在深い緑色に錆(さ)びている文様部分は元来銅分の多い赤銅色の青銅(または純銅)の象嵌されたものである。対称的に配された龍文や囧文(めいもん)があしらわれている。この時期の象嵌は石など青銅と全く異なる材質や色あいのものを使うのみでなく、成分が異なるために色の違う青銅その他の金属を使用したものも多い。
(難波純子)
坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, p.53, no.203.
春秋期には、蟠螭文(ばんちもん)のみでなく、象嵌(ぞうがん)や刻文など、さまざまな装飾が試みられた。この壺は東京国立博物館蔵の壺とセットで将来されたもので、現在深い緑色に錆びている文様部分は、元来銅分の多い赤銅色の青銅(または純銅)が象嵌されたものである。対称的に龍文や囧文(けいもん)があしらわれている。
題箋

