中国古代の蒸し器。鬲(れき)形の下半部の上に、鉢形の甑(そう)が合体してつけられ、その連結部内には、作り付け、または別作りの簀(す)が設置されていて、鬲部で水を沸かし、甑部で食物を蒸す仕掛けになっている。商代前期に青銅製の甗(げん)が現われ、その後、春秋期まで三足、または四足を持つものが作られ続ける。西周初期には鬲足部に水牛の角を持つ饕餮文(とうてつもん)が表わされた本例の如き甗が比較的多くみられる。
(難波純子)
坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, p.41, no.148.
甗は蒸し器である。鬲(れき)形の下半部の上に、鉢形の甑(そう)(蒸籠)が合体してつけられ、その連結部内には作り付け、または別作りの簀(す)が設置されていて、鬲部で水を沸かし、甑部で食物を蒸す仕掛けになっている。春秋期まで作られ続ける。
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