平安時代後期に書写された『法華経』の巻第六。文中には、鎌倉時代前期の朱声点や句切点が全巻にわたって稠密に施されており、中世前期の声点を付した『法華経』として注目される。巻尾には、本文と別筆で延長四年(九二六)の加点奥書が見られるが、これは後世の加筆であろう。
装幀は中国表具。巻尾に継がれた別紙には、清朝の宣統辛亥(一九一一)や中華民国五年(一九一六)の跋があり、本巻が中国に渡っていた時期があったことを示している。
旧所藏者によれば、昭和十四年(一九三九)頃に、中華民国呉県知事の郭曽基氏より寄贈を受けたものであるという。
なお、僚巻である巻第二・巻第四(重要文化財、個人蔵)の存在が知られている。
(西山厚)
奈良国立博物館の名宝―一世紀の軌跡―,奈良国立博物館.1997.4,p.302.
- D017543
- 1997/02/20
- 巻首
- D017545
- 1997/02/20
- 巻末
- A024883
- 1997/02/20
- 巻首
- A024884
- 1997/02/20
- 巻末
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| 収蔵品番号 | 1194-0 |
|---|---|
| 部 門 | 書跡 |
| 区 分 | 書跡 |
| 部門番号 | 書97 |
| 銘 文 | 奥書(後世の加筆)「延長四年八月十七日於東北院點了/求法沙門宗覺」 |
| 文 献 | 奈良国立博物館蔵品図版目録 追録. 奈良国立博物館, 1999, 108p.奈良国立博物館の名宝ー一世紀の軌跡ー, 奈良国立博物館, 1997.4, 350p. |

