鈴身側面に蓮台に安じた(イー)字を五方に配し、その上方に連珠文帯と独鈷杵文、下方に連珠文帯と三鈷杵文を表している。種子は、五大虚空蔵菩薩を象徴するものと思われる。把の鬼面や蓮弁帯、脇鈷下方の獅噛など、いずれもタガネを深く入れ、文様を明瞭に表現しているのが特徴である。なお中鈷の中央に鋭くシノギを立ててその両脇に強い匙(さじ)面をとり、脇鈷の側面に葉状文を付するなど異色な点も認められる。全体の形姿は、種子鈴にあって特に豪快で、むしろ三昧耶鈴に近い形式を備えている。長谷寺三昧耶鈴に近く、製作は鎌倉前半期と考えられる。
(関根俊一)
密教工芸 神秘のかたち, 1992, p.228
こんどうごこしゅじれい 金銅五鈷種子鈴
1口
銅製 鋳造 鋳出(種子) 鍍金
総高21.2 鈴高8.9 鈷長7.0 鈷張6.7 口径8.7 鬼目部径3.8
金工
鎌倉時代 13世紀
- A023675
- A023675
- 側面(梵字正面)
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| 収蔵品番号 | 1141-0 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 金工 |
| 部門番号 | 工236 H |
| 文 献 | 奈良国立博物館蔵品図版目録 追録. 奈良国立博物館, 1999, 108p.密教工芸:神秘のかたち. 奈良国立博物館, 1992, 286p. |

