梵字(ぼんじ)(サンスクリット語の文字)の字と音の解釈書。正式には「悉曇字母幷釈義」。字母とは、かな文字、アルファベットなどと同じ表音文字の一つ一つの文字のことである。そして悉曇とは、梵字の字母表の冒頭にこの語を書いて、その表の成就(じょうじゅ)を祝福したことからついた名称である。
本書では、最初に起源を示し、梵字に字相(字の形)と字義(意味)があること、陀羅尼(だらに)(サンスクリット語を音写した呪文)について述べる。次に五十音の字母を挙げ、音と字義を示す。最後に、悉曇に随えば、計り知れない功徳を得ることができるとして、『大般若経(だいはんにゃきょう)』巻第五十三に説く二十種の功徳を示している。空海は入唐時に梵語・梵字についてもインド人僧の般若三蔵から学んでおり、当時まさに日本における第一人者といえ、真言宗に正しい梵字への理解を広げるため、本書は必要であったと考えられる。
(斎木涼子)
空海 密教のルーツとマンダラ世界. 奈良国立博物館, 2024.4, p.275, no.91.
- H058515
- 2023/03/06
- 巻首、見返〜第1紙(全巻1/9)
- H058516
- 2023/03/06
- 巻中、第1紙(全巻2/9)
- H058517
- 2023/03/06
- 巻中、第2紙(全巻3/9)
- H058518
- 2023/03/06
- 巻中、第3紙(全巻4/9)
- H058519
- 2023/03/06
- 巻中、第4紙(全巻5/9)
- H058520
- 2023/03/06
- 巻中、第5紙(全巻6/9)
- H058521
- 2023/03/06
- 巻中、第6紙(全巻7/9)
- H058522
- 2023/03/06
- 巻中、第7紙(全巻8/9)
- H058523
- 2023/03/06
- 巻末(軸まで写る)、第8紙(全巻9/9)
- D051217
- 2008/02/06
- 巻首
- D051219
- 2008/02/06
- 巻末
- A030644
- 2008/02/06
- 巻首
- A030646
- 2008/02/06
- 巻末
- A022998
- 1991/02/19
- 巻首(「高山寺」朱印有)
- A022999
- 1991/02/19
- 悉曇字解釈文1/3
- A023000
- 1991/02/19
- 悉曇字解釈文2/3
- A023001
- 1991/02/19
- 悉曇字解釈文3/3
- A022996
- 1991/02/15
- 巻首(「高山寺」朱印有)
- A022997
- 1991/02/15
- 巻末
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| 収蔵品番号 | 1128-0 |
|---|---|
| 部 門 | 書跡 |
| 区 分 | 書跡 |
| 部門番号 | 書83 B |
| 伝 来 | 高山寺(京都)伝来 |
| 銘 文 | 朱長方印一顆「高山寺」 |
| 文 献 | 空海 密教のルーツとマンダラ世界. 奈良国立博物館, 2024.4, 300p.奈良国立博物館蔵品図版目録 追録. 奈良国立博物館, 1999, 108p. |

