固山一鞏(一二八四~一三六〇)は肥前(ひぜん)国出身の臨済宗僧で、はじめ同国佐賀郡の高城寺の蔵山順空(ぞうざんじゅんくう)に師事し、筑前国大宰府の観世音寺で受戒(じゅかい)。後に京都へ出て、無為昭元(むいしょうげん)らに参禅し、東福寺に転住していた蔵山順空の法を継いで同寺に住み、さらに後には天竜寺の住持も務めた。この墨跡は、風光明媚(ふうこうめいび)な景色を題材にした詩(七言絶句)を、固山一鞏が草書で記したもので、秋の夕暮れ、穏やかな内湾の水面を帆船が進む情景が詠まれている。画面の左下方には、「固山」の印文を持つ朱印が捺(お)される。なお、この詩は江戸時代の漢詩集『翰林五鳳集(かんりごほうしゅう)』にも収載され、そこでは作者を「泉山」なる禅僧とするが、この人物については(固山一鞏との関係を含めて)不詳。
(野尻忠)
SHIBUYAで仏教美術ー奈良国立博物館コレクションより. 渋谷区立松濤美術館, 2022.4, p.112-113, no.57.
- H049988
- 2019/09/19
- 全文(表具含む)
- H049989
- 2019/09/19
- 全文
- D050605
- 2008/01/18
- 全文
- A030393
- 2008/01/18
- 全文
- A023035
- 1991/02/15
- 全文
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| 収蔵品番号 | 1120-0 |
|---|---|
| 部 門 | 書跡 |
| 区 分 | 書跡 |
| 部門番号 | 書75 B |
| 銘 文 | 朱方印一顆「固山」 |
| 作品関係者 | 固山一鞏筆 |
| 文 献 | SHIBUYAで仏教美術ー奈良国立博物館コレクションより. 渋谷区立松濤美術館, 2022.4, 127p.奈良国立博物館蔵品図版目録 追録. 奈良国立博物館, 1999, 108p. |

