天草神来(一八七一ー一九一七)は、生地の熊本で復古大和絵系の渕上誠方に学び、山水画等を描いていた。東京美術学校に入学して、同級の菱田春草とは共に下宿して励んだことがある。卒業後、帝国博物館の古画模写に勤しんだのち、研究科に再入学、卒業後は母校の助教授となった。明治三十五年から大正四年まで朝鮮に赴き、李王家の壁画制作などで名を挙げた。
本図の原本は、京都・神護寺に伝わり、平安時代後期を代表する仏画の一つである。精緻な模写であるが、明治二十八年に帝国博物館に納められた江中万造(号無牛)による模写を神来が複写して翌年帝国奈良博物館に納入したことが、背面の貼紙により判る。
(中島博)
奈良国立博物館の名宝―一世紀の軌跡―,奈良国立博物館.1997.4,p.325.
- D000501
- D000501
- 1991/05/29
- 全図
- A022834
- 1991/05/29
- 全図
もっと見る
| 収蔵品番号 | 11-0 |
|---|---|
| 部 門 | 絵画 |
| 区 分 | 絵画 |
| 部門番号 | 絵10 |
| 文 献 | 奈良国立博物館の名宝ー一世紀の軌跡ー, 奈良国立博物館, 1997.4, 350p. |

