源豪(げんごう)という僧侶が一人で書写した大般若経六〇〇巻のうちの一巻。奥書によれば、この書写の功徳(くどく)をもって、般若空(はんにゃくう)の妙理(みょうり)を得て、衆生(しゅじょう)や父母等の願いが叶うことなどを祈っている。また本経は、大和国法貴寺(ほうきじ)天満宮(てんまんぐう)に納められた大般若経である。この天満宮は、現在の池坐朝霧黄幡比賣(いけにますあさぎりきはたひめ)神社のことで、法貴寺(奈良県田原本町)は現在廃寺であるが、興福寺の末寺であった。大部の写経は通常複数人で手分けして行うが、本経のように一人で書写した場合、一筆経と称される。
(斎木涼子)
SHIBUYAで仏教美術ー奈良国立博物館コレクションより. 渋谷区立松濤美術館, 2022.4, p.111, no.47.
だいはんにゃきょう (ほうきじてんまんぐういっぴつきょう) 大般若経 巻第四百二(法貴寺天満宮一筆経)
1巻
紙本墨書 楮紙 墨界(幅1.9) 巻子装 軸:黒漆朱頂軸
縦24.8 長896.0 17紙(本紙のみ 一紙:幅53.0 28行)
書跡
鎌倉時代 13世紀
貞応2年 1223年
- H049786
- H049785
- 2019/09/09
- 巻首、第1紙
- H049786
- 2019/09/09
- 巻末~奧書、第17紙
- A021875
- 1990/01/08
- 巻首
- A021876
- 1990/01/08
- 巻末
- A200384
- 1988/01/30
- 巻首
- A200386
- 1988/01/30
- 巻末
- A200388
- 1988/01/30
- 巻末
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| 収蔵品番号 | 1078-0 |
|---|---|
| 部 門 | 書跡 |
| 区 分 | 書跡 |
| 部門番号 | 書69 |
| 伝 来 | 法貴寺天満宮(奈良)伝来 |
| 銘 文 | 巻末墨書「法貴寺」、「願以書寫功徳力 覺悟〓空妙理 父母衆生及國王 二世所願皆満足/貞應二年【癸/未】五月九日以興福寺北戒壇本書寫了/大和國長谷河添法貴寺 天満天神宮一筆御經也/為无上〓書寫之 沙沙門源豪」、「以寫本一校了」 |
| 作品関係者 | 源豪書写 |
| 文 献 | SHIBUYAで仏教美術ー奈良国立博物館コレクションより. 渋谷区立松濤美術館, 2022.4, 127p.奈良国立博物館蔵品図版目録 書跡篇. 奈良国立博物館, 1990, 136p. |

