柄香炉は僧侶が手にとって仏前に焼香供養をする際に使われる仏具。本品は銅製・鋳造の柄香炉。火炉(かろ)は口縁を広げ底部を張り出した力強い形で、下には瓜形の台軸を挟んで円形の台座が付く。柄は樋状に凹(へこ)んで中央に鎬(しのぎ)を作り、末端をL字形に屈折させている(末端には獅子や瓶(びょう)をかたどった重しが付いていたとみられるが、現状亡失)。5字形に屈曲させた柄の先端を火炉の胴と底裏の2カ所に当て、鋲止(びょうど)めしている。柄の火炉寄りの位置には花文を透かした雲形の金具を付けている。この種の柄香炉は中国・唐代の遺品に類例が知られるが、金具の形などに次代の作品に通じる要素があり、製作は唐代末期に降るとみられる。
(三本周作)
SHIBUYAで仏教美術ー奈良国立博物館コレクションより. 渋谷区立松濤美術館, 2022.4, p.116, no.74.
- H056433
- 2022/01/14
- 全体(柄を右奥に置き、斜め上から見た状態)
- H056434
- 2022/01/14
- 全体(柄を右手前に置き、斜め上から見た状態)
- H056435
- 2022/01/14
- 全体(柄を右に置き、真横から見た状態)
- H056436
- 2022/01/14
- 香炉部分(柄を右に置き、真横から見た状態)
- H056437
- 2022/01/14
- 全体(真上から見た状態)
- A023496
- 1992/01/31
- 斜全景
- A023497
- 1992/01/31
- 側面
- A023499
- 1992/01/31
- 上面
- A023498
- 斜全景
- A023500
- 香炉部分上面
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| 収蔵品番号 | 1062-0 |
|---|---|
| 部 門 | 工芸 |
| 区 分 | 金工 |
| 部門番号 | 工221 H |
| 文 献 | SHIBUYAで仏教美術ー奈良国立博物館コレクションより. 渋谷区立松濤美術館, 2022.4, 127p.奈良国立博物館蔵品図版目録 工芸篇 仏教工芸. 奈良国立博物館, 1992, 121p. |

