特別陳列

特別陳列

おん祭と春日信仰の美術
―特集 神鹿の造形―

 春日若宮おん祭は、春日大社の摂社(せっしゃ)である若宮神社の祭礼で、平安時代の保延2年(1136)に始まったとされ、今年で885年目を迎えます。おん祭では、若宮神が御旅所に1日だけ遷座(せんざ)されますが、そこに芸能社や祭礼の参加者が詣でる風流行列(ふりゅうぎょうれつ)が有名です。
 本展覧会はおん祭の歴史と祭礼を紹介し、あわせて春日大社への信仰に関わる美術を紹介する、恒例の企画です。本年は、おん祭を描いた絵画や祭礼にまつわる品々を取り上げると共に、春日信仰の中で数多く生み出された神鹿(しんろく)の美術に焦点を当てます。神々しさと愛らしさを兼ね備えた神鹿の造形をお楽しみください。

鹿図屏風 左隻
(奈良 春日大社)
※12/22(火)~1月17日(日)展示

会期

令和2年(2020)12月8日(火)~令和3年(2021)1月17日(日)

会場

奈良国立博物館 東新館

休館日

毎週月曜日(ただし1月11日は開館)、12月28日(月)~1月1日(金)、1月12日(火)

開館時間

午前9時30分~午後5時
※ 入館は閉館の30分前まで

観覧料金

一般大学生
700円350円
  • 高校生以下および18歳未満の方、満70歳以上の方、障害者手帳またはミライロID(スマートフォン向け障害者手帳アプリ)をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料です。
  • おん祭お渡り式の日〔12月17日(木)〕はすべての方が観覧無料になります。
  • 高校生以下及び18歳未満の方と一緒に観覧される方は、一般100円引き、大学生50円引きになります。
  • この観覧料金で、特集展示「新たに修理された文化財」(12月22日~西新館)、名品展「珠玉の仏教美術」(西新館)・「珠玉の仏たち」(なら仏像館)・「中国古代青銅器」(青銅器館)をあわせてご覧になれます。ただし、12月21日(月)以降、なら仏像館・青銅器館は休館となります。
  • 1月2日・3日・5日に、春日大社境内にて本展の無料観覧券を配布いたします。

出陳品

45件

公開講座

公開講座の聴講には事前の申し込みが必要です。
「講座・催し物」内の申込み画面より必要事項を入力の上、お申込みください。詳しくは、こちらへ。

令和3年1月9日(土)「春日大社と神鹿の造形」
講師:渡邉 亜祐香 氏(春日大社国宝殿学芸員)

時間 午後1時30分~3時(午後1時開場)
会場当館講堂
定員90名(事前申込先着順)
申込方法奈良国立博物館ホームページ「講座・催し物」内の申込み画面より必要事項を入力の上、お申込みください(web申込のみとなります)。
受付期間12月14日(月)午前10時~1月8日(金)午後5時まで。
  • 聴講無料(展覧会観覧券等の提示は不要です)。
  • 聴講には事前申込が必要です(当日申込でのご参加はできません)。
  • 入場の際には、受付完了メール画面をご提示ください。
  • 応募は各回お1人様1回でお願いいたします。
  • 定員に達し次第締め切りとさせていただきます。

主催

奈良国立博物館、春日大社、仏教美術協会

チラシ

主な出陳品

鹿島立神影図 二条英印筆
[かしまだちしんえいず]

奈良・春日大社
絹本著色 南北朝時代 永徳三年(1383)
※12/22(火)~1/17(日)展示

春日大社第一殿の祭神、武甕槌命(たけみかづちのみこと)が、白鹿に乗って常陸国(ひたちのくに)を発ち、奈良・春日の地に至ったという伝説を描いています。制作時期と絵師が明らかな貴重な作です。

国宝 銀鶴 (若宮御料古神宝類のうち)
[ぎんつる]

奈良・春日大社
銀製 平安時代(12世紀)

春日大社の摂社である若宮神社に奉納された品々の一つ。高さ13センチメートルと小型の鶴ながら、羽根を広げて上方を望む姿がとても優美です。百円切手の絵柄に登場し、広く親しまれています。

春日若宮御祭礼絵巻 下巻 部分
[かすがわかみやごさいれいえまき]

奈良・春日大社
紙本著色 江戸時代(17世紀)

おん祭の様子を描いた3巻からなる長大な絵巻の2巻分。中巻ではおん祭の華であるお渡り式(風流行列(ふりゅうぎょうれつ))を、下巻では様々な芸能が奉納される御旅所祭(おたびしょさい)などを賑やかに描いています。

鹿座仏舎利および外容器
[しかざぶっしゃりおよびがいようき]

奈良・春日大社
(鹿座仏舎利)木製 彩絵 (外容器)木製 黒漆塗 蒔絵 
江戸時代 慶安5年(1652)

とても愛らしい鹿の彫刻と、それを納める箱です。鹿の背から伸びる藤に囲まれた円形の窓には仏舎利が納められています。鹿の背に舎利を乗せる姿は、武甕槌命が鹿に乗って鹿島から春日に降り立ったという鹿島立(かしまだち)の伝説を踏まえたものと考えられます。

春日神鹿舎利厨子
[かすがしんろくしゃりずし]

奈良国立博物館
(厨子)木製 黒漆塗 (神鹿)鋳銅製 鍍金、水晶
鎌倉~南北朝時代(14世紀)

厨子に納められた、銅製の小型の神鹿です。背の上には火焔宝珠形(かえんほうじゅがた)の舎利容器を乗せています。こちらも鹿島立の伝説を踏まえた造形で、舎利は春日第一殿の祭神・武甕槌命を表したとみられます。

春日鹿曼荼羅
[かすがしかまんだら]

奈良・西城戸町
絹本著色 南北朝時代(14世紀)
※12/22(火)~1/17(日)展示

春日大社の神体山を背景として、春日神の使いとされる神鹿(しんろく)の姿を大きく描いています。春日鹿曼荼羅には数多くの作例が知られますが、本品は鹿の体毛を繊細・緻密な筆致で表すなど、優れた描写を示しています。

紅葉鹿蒔絵小鼓胴 高山阿波作
[もみじしかまきえしょうこどう]

奈良・春日大社
木製 黒漆塗 蒔絵 江戸時代(17世紀)

能楽で用いられる代表的な楽器の一つ。地に黒漆(くろうるし)を塗り、鹿と紅葉を金色の蒔絵(まきえ)で表しています。銘文から、江戸時代の延宝5年(1677)に春日大社に奉納されたことがわかります。

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