特別陳列

特別陳列

おん祭と春日信仰の美術
―特集 御旅所―

 春日若宮おん祭は、一年に一度、常の住まいを離れて御旅所(おたびしょ)の御假殿(おかりでん)に遷座(せんざ)される若宮神の前に、さまざまな芸能などを奉納するお祭りです。
 長承4年(1135)の若宮社御創建を承け、翌保延2年(1136)9月17日に始まったとされ、その後祭日は変わりましたが、今年で880回目を数えます。
  本展覧会は、伝統ある春日若宮おん祭を取り上げ、絵画や文献史料等を通じ、おん祭の歴史と祭礼を紹介し、あわせて春日信仰に関する美術を展示する恒例の企画で、今年で10回目を迎えます。本年は、祭礼の間、若宮神が遷座する御旅所の御假殿にスポットを当てるとともに、平安時代の若宮社創建にまつわる上皇や貴族の動向を紹介いたします。

春日若宮御祭礼絵巻 下巻(奈良・春日大社)

会 期

平成27年(2015)12月8日(火)~平成28年(2016)1月17日(日)

会 場

奈良国立博物館 東新館

休館日

月曜日、1月1日(金・祝)、12日(火)
※ただし12月28日(月)、1月11日(月・祝)は開館

開館時間

午前9時30分~午後5時
※12月17日(木)は午後7時まで開館
※入館は閉館の30分前まで

観覧料金

 一般大学生
個人520円260円
団体410円210円
  • 団体は責任者が引率する20名以上です。
  • 高校生以下および18歳未満の方、満70歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料です。
  • 子ども(中学生以下)と一緒に観覧される方[子どもといっしょ割引]は、団体料金が適用になります。
  • この観覧料金で、同時開催の名品展「珠玉の仏教美術」(西新館、12月8日より開催)、特集展示「新たに修理された文化財」(西新館、12月22日より開催)もご覧になれます。
  • 中国古代青銅器[坂本コレクション](青銅器館)、仏像写真展「大和の仏たち ー奈良博写真技師の眼ー」(地下回廊)、開館120年記念「写真でたどる奈良国立博物館のあゆみ」(地下回廊)は無料でご覧になれます。
  • おん祭お渡り式の日〔12月17日(木)〕はどなたでも無料でご覧になれます。
  • 成人の日〔1月11日〕は、今年度に成人を迎えられた方の観覧料が無料となります。
  • 平成28年1月2日(土)~3日(日)に春日大社で配布される小型チラシをご持参の方は、この2日間に限り無料でご観覧いただけます。
  • なら仏像館は改修工事のため休館中です。

出陳品

51件(うち国宝3件、重要文化財5件)
※会期中、展示替えを行います。

展覧会図録

A4版 80ページ 1,500円
*地下ミュージアムショップにて販売しております 。
*図録の購入はこちらへ 

公開講座

終了いたしました

平成27年(2015)12月26日(土)「若宮の誕生とその御祭礼」
講師:花山院 弘匡氏(春日大社宮司)

主催

奈良国立博物館、春日大社、仏教美術協会

チラシ

主な出陳品

春日鹿曼荼羅
[かすがしかまんだら]

奈良国立博物館
絹本著色 鎌倉時代(13世紀)

神鹿(しんろく)が雲に乗り春日社境内に影向(ようごう)するさまを描く。鞍(くら)から伸びる榊(さかき)の枝には春日社本殿の四神及び若宮神の本地仏(ほんじぶつ)が表されている。

唐獅子牡丹図 (春日社本殿第二殿・第三殿御間屛模写)
[からじしぼたんず]

奈良・春日大社
絹本著色 昭和5年(1930)

春日若宮が誕生後、はじめにまつられたとされる、春日社本殿第二殿と第三殿の間の板に描かれる唐獅子牡丹図の原寸模写。

春日若宮曼荼羅
[かすがわかみやまんだら]

神奈川・小田原文化財団
絹本著色 鎌倉時代(14世紀)

本地仏(ほんじぶつ)である文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の姿で若宮神が参道に現れ、巻子(かんす)らしきものを僧に手渡す様を描く。

重要文化財 殿暦
[でんりゃく]

京都・陽明文庫
紙本墨書 鎌倉時代 文永4年(1267)

藤原忠実(ふじわらのただざね)の日記。永久4年(1116)春日西塔の建立供養を行った際、唐招提寺からもたらされた舎利(しゃり)や、経典などを塔に納めたことが記される

国宝 銅造狛犬 (若宮御料古神宝類のうち)
[どうぞうこまいぬ]

奈良・春日大社
銅製 銀鍍金 平安時代(12世紀)

鋳銅鍍銀(ちゅうどうとぎん)の小さな狛犬で、現存する狛犬の最古例のひとつ。鳥羽院(とばいん)から賜った銀の獅子(しし)を藤原頼長(ふじわらのよりなが)が若宮に奉納した品にあたるとみられる。

国宝 平胡籙 (若宮御料古神宝類のうち)
[ひらやなぐい]

奈良・春日大社
平安時代 大治6年(1131)

若宮社創建まもない保延2年(1136)に、藤原頼長(ふじわらのよりなが)により若宮社に奉納された平胡籙。院政期らしい美麗な装飾が施されている。

春日権現験記(春日本) 巻三
[かすがごんげんげんき]

奈良・春日大社
紙本著色 江戸時代 文化4年(1807)頃

春日大明神の霊験(れいげん)を描いた全10巻の絵巻。原本は鎌倉時代に成立。巻三は若宮社創建にも関わったとみられる藤原忠実(ふじわらのただざね)に関する内容を描く。

春日若宮御祭礼絵巻 下巻
[かすがわかみやごさいれいえまき]

奈良・春日大社
紙本著色 江戸時代(17世紀)

春日若宮おん祭の一連の次第を描いた全三巻の長大な絵巻。江戸時代の儀礼の実際を描く。

十一面観音立像
[じゅういちめんかんのんりゅうぞう]

奈良国立博物館
木造 彩色 鎌倉時代 承久3年(1221)

像高50cm程度の小型の仏像。像内に納められていた経典の記述によって、春日社四宮の本地仏(ほんじぶつ)として制作されたことがわかる。

重要文化財 春日本迹曼荼羅
[かすがほんじゃくまんだら]

奈良・寳山寺
絹本著色 鎌倉時代(13世紀)

春日の神々の姿とその本地仏(ほんじぶつ)の姿をわかりやすく図式的に示した絵画。

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