特別陳列

特別陳列

古玩逍遙
―服部和彦氏寄贈仏教工芸展―

 服部和彦氏は静岡県在住の実業家で、30歳代半ばより古美術の世界に強く惹かれ、収集を行うようになりました。氏の古美術収集に大きな転機が訪れたのは、元奈良国立博物館館長の石田茂作氏との出会いでした。それ以後服部氏の収集は体系的に行われるようになり、中でも最も強く惹かれていた密教工芸〔みっきょうこうげい〕の分野では壇具〔だんぐ〕の主要な法具を網羅するまでに成長し、川端康成旧蔵の金銅三鈷杵〔こんどうさんこしょ〕のような著名な作品を所蔵するまでになりました。
 このたび、奈良国立博物館は服部氏より仏教工芸を中心に60余件のコレクションの寄贈を受けました。その中には前述の金銅三鈷杵のほか、かつて五種鈴〔ごしゅれい〕を構成していた金銅独鈷鈴〔こんどうとっこれい〕・三鈷鈴・宝珠鈴〔ほうじゅれい〕、高麗時代の銅五大明王五鈷鈴〔どうごだいみょうおうごこれい〕といった貴重な作品も含まれています。
 また、金銅金剛盤〔こんどうこんごうばん〕や白銅五鈷鈴のように銘文を有する作品もあり、資料的にも価値の高い品が少なくありません。密教法具以外にも鏡像〔きょうぞう〕、懸仏〔かけぼとけ〕、舎利容器〔しゃりようき〕、瓦経〔がきょう〕、仏像なども見ることができ、服部氏が広い視野で仏教美術を見つめていたことが伝わってきます。
 「古玩逍遥」展は寄贈品の中から仏教工芸40件、彫刻3点、考古品6件を展示するものです。服部和彦氏が逍遥された仏教工芸の世界をたどりながら、鑑賞の楽しみを発見していただければ幸いです。

金銅三鈷杵
(奈良国立博物館)
五尊懸仏
(奈良国立博物館)

会 期

平成19年(2007)6月9日(土)~7月8日(日)

会 場

奈良国立博物館 西新館

休館日

毎週月曜日

開館時間

午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
※毎週金曜日は午後7時まで開館

観覧料金

個人団体/子どもといっしょ割引/レイト割引
一般500 円400 円
高校・大学生250 円200 円
中学生以下無料無料
  • 団体とは責任者の引率する20名以上のグループ。
  • 子ども(中学生以下)と一緒に観覧される方は、[子どもと いっしょ割引]の料金となります。
  • 障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)、および70歳以上の方は無料。
  • 7月の開館時間延長日の午後5時以降に観覧される方は、[レイト割引]の料金となります。
    適用日:7月6日(金)

出陳品

出陳件数:49件

公開講座

終了いたしました

平成19年(2007)6月30日(土)「密教法具入門」
当館工芸考古室長 内藤 栄

当館講堂において、午後1時30分から。聴講無料、定員200名。
※開場は午後1時。講堂入口で整理券を配布します。

サンデートーク

終了いたしました

平成19年(2007)6月17日(日)「瓦経―土に刻まれたお経」
当館研究員 永井 洋之

当館講堂において、午後2時~3時。(開場は午後1時30分)。聴講無料。

主 催

奈良国立博物館

主な出陳品

金銅三鈷杵
[こんどうさんこしょ]

1口 銅製 鋳造 鍍金、長17.3cm
平安時代(12世紀)
奈良国立博物館

五尊懸仏
[ごそんかけぼとけ]

1面 銅製 鋳造 鍛造 鍍金、
径36.3cm
鎌倉時代(13世紀)
奈良国立博物館

銅五大明王五鈷鈴 
[どうごだいみょうおうごこれい]

1口 銅製 鋳造
高24.5cm 鈴身高9.6cm 口径7.2cm
朝鮮半島・高麗時代(10~14世紀)
奈良国立博物館

銀製層塔形舎利容器 及び金製内容器
[ぎんせいそうとうがたしゃりようき およびきんせいないようき]

2基
〔銀製層塔形舎利容器〕
銀製 鍛造 鑞付、高13.7cm
〔金製内容器〕
金製 鍛造 鑞付、高2.66cm
朝鮮半島・高麗時代(10~14世紀)
奈良国立博物館

  • デジタルビューア
  • e国賓
  • なら仏像館
  • ColBase