特別陳列

親と子のギャラリー

探険!仏さまの文様

 今年の親と子のギャラリーは「文様」がテーマです。特に今回は作品を鑑賞するだけにとどまらず、拡大写真やデジタル画像を使って作品の細部にも肉薄(にくはく)していきます。選(え)りすぐりの名品から、様々な文様のかたちや技法を探してみて下さい。
 礼拝(らいはい)の対象である仏像や、寺院の内部を飾る仏具、仏の教えを伝える経典(きょうてん)などは、その姿や機能、内容にそれぞれ意味がありますが、実際に表現されたかたちや細部の美しさにも、私たちは強く惹(ひ)きつけられます。中でも植物や動物、風景、幾何学(きかがく)的なかたちをモチーフとして作品を彩(いろど)っている文様は、仏教や周辺の文化と深い関わりをもって展開しましたが、私たちの生活に身近なモチーフもあり、大変興味深いものです。古代の人々は多様な文様によって作品の中に一つの世界を描いたともいえるのではないでしょうか。
 また文様はかたちの面で興味深いだけでなく、様々な技巧を凝らして表現されている点でも注目されます。仏像を彩る繊細 な彩色(さいしき)や截金(きりかね)、金工品に施された精緻な透彫(すかしぼり)や魚々子(ななこ)など、仏師や工人たちの優れた技術は、近づいて見ることでより鮮明に私たちの目の前に迫ってきます。人々は心と技を尽くしてこうした作品を飾っているのです。
 最近ではデジタルカメラや撮影技術の進歩によって、これまで肉眼やフィルムカメラでは捉えることが難しかった作品の非常に細かい部分までみることが可能になってきました。今回はこうした成果もご紹介しながら、皆さんを文様の世界へとご案内したいと思います。
 じっと目をこらして、今まで見過ごしてきたかもしれない美しい世界をこの機会に存分に楽しんで下さい。

国宝 十一面観音像
(奈良国立博物館)
国宝 誕生釈迦仏立像・灌仏盤
(奈良・東大寺)

会 期

平成18年(2006)7月22日(土)~8月20日(日)

会 場

奈良国立博物館 東新館

休館日

月曜日(ただし8月14日は開館)

開館時間

午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
※毎週金曜日および8月12日(土)~15日(火)は午後7時まで開館

観覧料金

平常展観覧料金でご覧になれます。

当日団体
一般 420 円210 円
高校・大学生 130 円70 円
中学生以下 無料無料

※障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)、および70歳以上の方は無料。

出陳品

サンデートーク

終了いたしました

平成18年(2006)7月23日(日)「近づいて見る文様の世界」
当館研究員 宮崎 幹子

※午後2時より、当館講堂にて。聴講無料。

主 催

奈良国立博物館

協 力

日本写真印刷

協 賛

日立製作所

主な出陳品

国宝 金鈿荘大刀〔東大寺金堂鎮壇具のうち〕(部分)
[きんでんそうのたち(とうだいじこんどうちんだんぐのうち)]

2口 黒漆地(くろうるしじ)に金平脱(きんへいだつ)
他に金、銀、メノウ、ガラス、水晶などによる装飾
鞘(さや)全長68.0cm、奈良時代(8世紀)
奈良・東大寺

国宝 金銅透彫舎利容器 
[こんどうすかしぼりしゃりようき]

1基 銅製 鍍金(どうせい ときん)、高37.0cm、鎌倉時代(13世紀)
奈良・西大寺

国宝 誕生釈迦仏立像・灌仏盤
[たんじょうしゃかぶつりゅうぞう・かんぶつばん]

一具 銅造 鍍金(どうぞう ときん)
像高47.5cm、盤径89.2cm 高15.2cm、奈良時代(8世紀)
奈良・東大寺

銀製鍍金狩猟文小壺〔東大寺金堂鎮壇具のうち〕
[ぎんせいときんしゅりょうもんこつぼ(とうだいじこんどうちんだんぐのうち)]

1合 銅製 鍍金(どうせい ときん)
高4.4cm 径6.6cm、奈良時代(8世紀)
奈良・東大寺

国宝 十一面観音像
[じゅういちめんかんのんぞう]

1幅 絹本著色(けんぽんちゃくしょく)
縦168.7cm 横89.7cm、平安時代(12世紀)
奈良国立博物館

重要文化財 地蔵菩薩立像
[じぞうぼさつりゅうぞう]

1躯 木造彩色(もくぞうさいしき)截金(きりかね)
像高89.8cm、鎌倉時代(13世紀)
奈良・東大寺

法華経 妙音菩薩品
[ほけきょう みょうおんぼさつほん]

1巻 彩牋墨書(さいせんぼくしょ)、鎌倉時代(12~13世紀)
縦23.5cm、長134.4cm
大阪・施福寺

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