特別陳列
特別陳列
金飾の古墳時代
―副葬品にみる日韓交流の足跡―
このたび当館では日韓共同展『黄金の国・新羅-王陵の至宝-』が開催されます。天馬塚出土の金冠や皇南大塚北墳・金鳥塚出土の金製耳飾など、新羅の金工技術と装飾文化の粋を集めた作品が一堂に展示されます。これに合わせて本展示は、同時代の日本の古墳から出土した金銅製甲冑や馬具、装身具など、金色を志向した副葬品を集めて展示いたします。これによって、当時の日韓両国の権力者たちが目指した装飾芸術の世界、金工技術の交流や独自の展開など、両者の間に共通するものと異質なものがあることを知っていただき、互いの文化への深い理解につなげることを目指します。
本展示では、新羅の展示品にあわせて5・6世紀代の古墳出土品を対象とし、特に畿内を中心とした地域の金製・金銅製の装身具、馬具、甲冑などを主に展示いたします。また、装飾性の高いものだけでなく、韓式系土器や国産の須恵器、鉄製品、カマド形土器など、当時盛んに行われた技術交流や交易の実態がうかがえる出土品も併せて展示いたします。
構成は、韓国で製作されたものの輸入品、渡来系集団による国内生産品、国内技術の発展と変容といった技術史的な流れを一つの柱とし、また各国それぞれに顕著にみられる文物や装飾などを比較できるかたちをとります。

(奈良国立博物館)
会 期
平成16年(2004)7月10日(土)~8月29日(日)
会 場
奈良国立博物館 西新館
休館日
毎週月曜日
※ただし7月19日(月・祝)と8月16日(月)は開館し、7月20日(火)は休館
開館時間
9:30~17:00 ※毎週金曜日および8月14日(土)・15日(日)は19:00まで
(入館は閉館30分前まで)
観覧料金
一般 | 420 円(210 円) |
高校・大学生 | 130 円( 70 円) |
- 小・中学生は無料。
- この観覧券で、親と子のギャラリー・平常展もご覧いただけます。
- ( )内は20名以上の団体料金。
出陳品
主 催
奈良国立博物館