特別展・特別陳列

聖徳太子1400年遠忌記念 特別展

聖徳太子と法隆寺

緊急事態宣言発令期間中の前売日時指定券の扱いについて

 奈良・斑鳩の地に悠久の歴史を刻む法隆寺は、推古天皇15年(607)、聖徳太子によって創建されたと伝えられます。太子は仏教の真理を深く追求し、また冠位十二階や憲法十七条などの制度を整えることで、後世に続くこの国の文化的な基盤を築き上げました。聖徳太子を敬う人々の心は、その没後に信仰として発展し、今日もなお日本人の間に連綿と受け継がれています。
 令和3年(2021)は聖徳太子の1400年遠忌にあたり、これを記念して特別展「聖徳太子と法隆寺」を開催します。本展覧会では法隆寺において護り伝えられてきた寺宝を中心に、太子の肖像や遺品と伝わる宝物、飛鳥時代以来の貴重な文化財を通じて太子その人と太子信仰の世界に迫ります。さらに、明治11年(1878)に法隆寺から皇室へと献納された「法隆寺献納宝物」が、奈良へまとまって里帰りする貴重な機会ともなります。
 本展覧会は1400年という遙かなる時をこえて、今を生きる私たちが聖徳太子に心を寄せることでその理想に思いを馳せ、歩むべき未来について考える絶好の機会となることでしょう。

国宝 聖徳太子坐像 奈良 法隆寺蔵
国宝 聖徳太子坐像
(奈良・法隆寺)

会 期

令和3年(2021)4月27日(火)~6月20日(日)
前期:4月27日(火)~5月23日(日)
後期:5月25日(火)~6月20日(日)

会 場

奈良国立博物館 東新館・西新館

休館日

毎週月曜日(休日の場合はその翌日、連休の場合は最終日の翌日)
5月6日は開館いたします。

開館時間

午前9時30分~午後5時(土曜は午後7時まで)
※ 入館は閉館の30分前まで

観覧料金

本展は、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、事前予約<優先>制を導入します。「前売日時指定券」をお持ちの方は優先的に入館できますので、ご来館前にお求めください。混雑緩和のため、入場時間は1時間ごとに区切り、その時間枠内にご入場いただきます。
予約不要の「当日券」を会場にて若干数ご用意しますが、「前売日時指定券」をお持ちの方の入場を優先いたしますので、あらかじめご了承ください。

前売日時指定券当日券
一般1,800円2,000円
高大生1,200円1,400円
小中生300円500円
  • 「前売日時指定券」は、2021年2月26日(金)午前10時から、ローソンチケット[Lコード:4/27(火)~5/23(日)分 57100、5/25(火)~6/20(日)分 57200]でのみ取扱い、ローソンおよびミニストップ各店舗、電話(自動音声0570-000-034)、インターネット(https://l-tike.com/horyuji2021/)で、ご観覧日前日までお求めいただけます。購入後の日時変更および払い戻しはできません。いずれも数量限定、なくなり次第終了します。詳細は公式サイトなどでご確認ください。
  • 障害者手帳またはミライロID(スマートフォン向け障害者手帳アプリ)をお持ちの方(介護者1名を含む)、奈良博プレミアムカード会員の方(1回目及び2回目の観覧)は無料ですが、「前売日時指定券(無料)」もしくは「当日券(無料)」の発券が必要です(要証明)。なお、未就学児の方は「前売日時指定券(無料)」および「当日券(無料)」の発券は不要です。
  • 奈良国立博物館キャンパスメンバーズ会員(学生)の方の観覧料は、「前売日時指定券」および「当日券」ともに400円です(要証明)。参加校など詳細は、奈良国立博物館ホームページなどでご確認ください。
  • 観覧当日に証明書・会員証などの提示が必要です(一般と小学生以下を除く)。ご提示いただけない場合には、通常料金との差額をお支払いいただきます。
  • 団体料金の設定はありません。
  • 館内が混雑した場合は、「前売日時指定券」をお持ちでない方の入館を制限する場合があります。
  • 本展の観覧券で、名品展(なら仏像館・青銅器館)もご覧になれます。

出陳品

展示件数174件(うち国宝36件、重文75件)

記念講演会 公開講座

講座の聴講には事前の申し込みが必要です。
ホームページ「ならはく教育普及室」内「公開講座」ページの申込みフォームより必要事項を入力の上、お申込みください。

記念講演会

令和3年(2021)5月1日(土)「聖徳太子-史実から信仰へ」

講師:東野治之氏(奈良大学・大阪大学名誉教授)
受付期間:4月5日(月)午前10時~4月30日(金)午後5時
定員に達したため受付を終了しました。

公開講座

令和3年(2021)5月22日(土)「法隆寺と古代仏教の世界―工芸品から探る」

講師:三本周作(奈良国立博物館 研究員)
受付期間:4月26日(月)午前10時~5月21日(金)午後5時
定員に達したため受付を終了しました。

令和3年(2021)6月19日(土)「法隆寺の仏像と聖徳太子信仰」

講師:山口隆介(奈良国立博物館 主任研究員)
受付期間:5月24日(月)午前10時~6月18日(金)午後5時
定員に達したため受付を終了しました。

時間午後1時30分~3時(午後1時開場)
会場当館講堂
定員90名(事前申込先着順)
申込方法ホームページ「ならはく教育普及室」内「公開講座」ページの申込みフォームより必要事項を入力の上、お申込みください(web申込のみとなります)。
受付期間各回で異なります。上記をご確認ください。
  • 聴講無料(展覧会観覧券等の提示は不要です)。
  • 聴講には事前申込が必要です(当日申込でのご参加はできません)。
  • 入場の際には、受付完了メール画面をご提示ください。
  • 応募は各回お1人様1回でお願いいたします。
  • 定員に達し次第締め切りとさせていただきます。

主 催

奈良国立博物館、法隆寺、読売新聞社、NHK奈良放送局、NHKエンタープライズ近畿、文化庁

特別協賛

キヤノン、JR東日本、日本たばこ産業、三井不動産、三菱地所、明治ホールディングス

協 賛

清水建設、髙島屋、竹中工務店、三井住友銀行、三菱商事

協 力

内田洋行、NISSHA、非破壊検査、奈良県、日本香堂、仏教美術協会

公式サイト

チラシ

 聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 聖徳太子と法隆寺

主な出陳品

聖徳太子二王子像(模本)
[しょうとくたいしにおうじぞう]

奈良国立博物館
和田貫水筆 明治30年(1897)
※5/18~6/20展示

聖徳太子を描いた最古の肖像画(宮内庁蔵)の写し。宮内庁本は4/27~5/16に展示。

国宝 日本書紀 巻第二十二
[にほんしょき]

京都国立博物
平安時代(10世紀)
※5/25~6/20展示

推古天皇12年(604)4月、聖徳太子によって憲法十七条が作られた。これはその記事を載せる『日本書紀』巻第二十二の現存最古の写本。

国宝 行信僧都坐像
[ぎょうしんそうずざぞう]

奈良 法隆寺
奈良時代(8世紀)

行信(ぎょうしん)(生没年不詳)は、荒廃していた斑鳩宮の地に、東院伽藍(とういんがらん)を建立したと伝える。威厳ある風貌を写実的に表した、奈良時代肖像彫刻の傑作の一つ。

国宝 観音菩薩立像 (夢違観音)
[かんのんぼさつりゅうぞう ゆめちがいかんのん]

奈良 法隆寺
飛鳥時代(7世紀)

この像に祈れば悪夢が吉夢に代わるとの伝承から「夢違観音」の名がある。明るくほがらかな表情、軽やかな天衣や繊細な指先に至るまで、随所に洗練された造形感覚が発揮される。

重要文化財 聖徳太子坐像 (伝七歳像)
[しょうとくたいしざぞう でんしちさいぞう]

奈良 法隆寺蔵
平安時代 治暦5年(1069)

東院絵殿に安置されていた聖霊会の本尊。太子を穏やかな風貌の少年の姿で表す。像内銘により、仏師円快が制作し、秦致貞(はたのちてい)が彩色したことがわかる。

国宝 聖徳太子絵伝
[しょうとくたいしえでん]

東京国立博物館(法隆寺献納宝物)
秦致貞筆
平安時代 延久元年(1069)
※4/27~5/23展示

法隆寺東院絵殿の内壁を飾っていた10面からなる現存最古の聖徳太子の伝記絵。明治時代に皇室に献上され、現在、東京国立博物館の所蔵となっている。

国宝 薬師如来坐像
[やくしにょらいざぞう]

奈良・法隆寺
飛鳥時代(7世紀)

金堂東の間の本尊。口もとに微笑み(ほほえみ)を浮かべた神秘的な顔立ちや、文様的な裳懸座(もかけざ)などに飛鳥時代の様式美を示す名品である。光背背面の銘文によれば、丁卯(ひのとう)年(607)にこの薬師如来像を造立したとある。しかし癸未(みずのとひつじ)年(623)に完成した、金堂中の間の釈迦三尊像(しゃかさんぞんぞう)に比べ、鋳造技術などに進歩がみられるため、制作年代は釈迦三尊像よりも後だと考えられている。飛鳥時代を代表する仏像の一つだが、謎も多い。

国宝 四天王立像 多聞天
[してんのうりゅうぞう たもんてん]

奈良 法隆寺
飛鳥時代(7世紀)

金堂の内陣四隅を守護する四天王像。厳しい眼差しを持ちながらも、動きの少ない静謐(せいひつ)な姿や、うやうやしく天王像を背中に乗せる邪鬼の姿はきわめて独特である。

国宝 玉虫厨子
[たまむしのずし]

奈良 法隆寺
飛鳥時代(7世紀)

宮殿形の厨子で、要所に施された玉虫の翅(はね)の装飾が名の由来。台座には釈迦の前世譚(ぜんせたん)や須弥山(しゅみせん)などの図が描かれる。飛鳥時代の仏教文化の水準を示す名品。

国宝 灌頂幡
[かんじょうばん]

東京国立博物館(法隆寺献納宝物)
飛鳥時代(7世紀)

金銅板に仏菩薩(ぶつぼさつ)を透かし彫りした華麗な幡。本来織物製が多い幡の形状を忠実に再現し、高度な金工技術を示す。聖徳太子の娘・片岡女王(かたおかじょおう)による施入と考えられる。

国宝 羅漢坐像(塔本塑像のうち)
[らかんざぞう とうほんそぞうのうち]

奈良 法隆寺
奈良時代 和銅4年(711)

五重塔に安置される塑像群のうち、釈迦の死を悼(いた)む羅漢の像。群像のなかでも真に迫る表現が見事で、写実性を追求した奈良時代の幕開けを飾る作品である。

国宝 羅漢坐像(塔本塑像のうち)
[らかんざぞう とうほんそぞうのうち]

奈良 法隆寺
奈良時代 和銅4年(711)

五重塔に安置される塑像群のうち、釈迦の死を悼(いた)む羅漢の像。群像のなかでも真に迫る表現が見事で、写実性を追求した奈良時代の幕開けを飾る作品である。

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