特別展・特別陳列
特別展
国宝 法隆寺金堂展
奈良県斑鳩町(いかるがちょう)に所在し、世界遺産に登録された法隆寺の金堂(こんどう)は、現存する世界最古の木造建築として知られています。その堂内に安置された諸尊像は、わが国における仏教文化の黎明期である飛鳥時代を代表する遺産であり、またその後の長い歴史のなかで脈々と生き続けてきた日本の仏教文化の精華ともいうべき宝物です。
このたび金堂の須弥壇(しゅみだん)が修理の運びとなり、この機会に、すでに当館に寄託されている作品と合わせ、金堂内の諸尊像を広く一般に公開する展覧会を開催いたします。
なかでも須弥壇四隅に安置されて本尊守護の役割をになう木造四天王立像(国宝)が、四体そろって寺外で公開されるのは初めてのことです。『日本書紀』にも記載のある作者、山口大口費(やまぐちのおおぐちのあたい)らによって造られたクスノキ材を用いた彫刻で、古代東アジア美術の様々な要素が凝縮した見事な彫像です。

奈良県斑鳩町
会 期
平成20年(2008)6月14日(土)~7月21日(月・祝)
会 場
奈良国立博物館 東新館
休館日
毎週月曜日
※ただし、7月21日は開館
開館時間
午前9時30分~午後5時
※毎週金曜日は午後7時まで
観覧料金
個人 | 前売 | 団体 | |
一般 | 1,200 円 | 1,000 円 | 900 円 |
高校・大学生 | 800 円 | 600 円 | 500 円 |
中学生以下 | 500 円 | 300 円 | 200 円 |
- 団体は責任者が引率する20名以上
- 障害者手帳をお持ちの方(介護者同数を含む)は無料
- 6月22日(日)にご夫婦で観覧される方は、一般料金の半額となります。(他の割引サービスとは併用できません)
- この観覧料金にて平常展・特別陳列もご覧になれます。
- 前売券は下記の窓口で3月19日(水)より発売。
近鉄駅営業所、電子チケットぴあ(Pコード:688-080)、ローソンチケット(Lコード:59737)、JTB、JTBトラベランド、JR西日本のみどりの窓口、大阪市営地下鉄売店(一般券と高校・大学生券のみ7月19日まで)、阪急電鉄サービスセンター(一般券のみ6月7日から)、阪神電鉄の梅田・尼崎・甲子園・御影・三宮の各駅長室(6月7日から) など - 会期中、法隆寺で拝観券をご購入の際に、本展の入場券についた拝観割引引換券を切り取ってお渡しになると、特別料金で拝観できます。(ご本人のみ)
☆法隆寺全伽藍(西院・大宝蔵院・夢殿)特別拝観料
大人(中学生以上)1,000円→800円、小人(小学生)500円→400円
公開講座
終了いたしました
平成20年(2008)6月14日(土)「年輪から法隆寺西院伽藍と金堂天蓋の年代を読み解く」
光谷拓実氏[総合地球環境学研究所客員教授]
平成20年(2008)6月21日(土)「法隆寺金堂壁画の世界」
梶谷亮治氏[東大寺総合文化センター 設立準備室長]
平成20年(2008)6月28日(土)「法隆寺金堂の金石文と聖徳太子」
東野治之氏[奈良大学教授]
平成20年(2008)7月12日(土)「法隆寺金堂四天王像の諸問題」
岩田茂樹[当館学芸部部長補佐]
平成20年(2008)7月19日(土)「建築史からみる法隆寺金堂」
鈴木嘉吉氏[元奈良国立文化財研究所所長]
- 午後1時30分~3時。
- 開場:午後1時(講堂入口で整理券を配布します)
- 当館講堂にて。聴講無料、定員200名。
主 催
奈良国立博物館、法隆寺、朝日新聞社
後援
文化庁、奈良県、NHK奈良放送局
協 賛
近畿日本鉄道、JR東海、竹中工務店、NISSHA
協 力
日本香堂、財団法人仏教美術協