特別展・特別陳列
特別展
厳島神社国宝展
台風被災復興支援
日本三景の一つ、安芸の宮島に鎮座する厳島神社(広島県宮島町)は、平安時代末期に整備されたみごとな景観を現代に伝える、わが国屈指の名社です。平成8年には世界遺産として登録され、瀬戸内海に建つ壮麗な社殿や、平家をはじめとする武家の奉納にかかる夥しい社宝は、後世に守り伝えるべき世界的な文化財として、今日ますますその価値を高めています。
本年9月、日本列島を襲った台風18号により、同社は国宝、重要文化財計40棟のうち国宝左楽房(さがくぼう)が倒壊するなどの甚大な被害を受けました。復旧には約7億9000万円が必要とされ、修復作業は2年近くかかる見通しです。この展覧会は、復興支援のため緊急企画されました。
本展では、平安時代に平清盛とその一族が写経した装飾経の最高傑作「平家納経(へいけのうきょう)」(国宝)をはじめ、同社に伝世した古神宝(こしんぽう)及び武器・武具など国宝9件、重要文化財16件を含む総計30件、約120点の宝物を、「平家ゆかりの品々と厳島の至宝」、「国宝・平家納経-善美(ぜんび)をきわめる」、「厳島の芸能-仮面と装束の美」の三つのテーマで紹介します。
本展が、厳島の社宝の美を再認識することをとおして、多くの方々が文化財保護の重要性に関心を寄せ、その意義を深く理解して下さる機会となることを願ってやみません。なお、展覧会の収益は、厳島神社復興支援の一助となります。


会 期
平成17年(2005)1月2日(日)~2月13日(日)
会 場
奈良国立博物館 東新館
休館日
毎週月曜日(ただし 1月3日と10日は開館)、1月11日(火)
開館時間
9:30~17:00 (1月9日、2月3日は19:00まで開館)
※入館は閉館30分前まで
観覧料金
当日 | 団体 | 前売 | |
一般 | 1200 円 | 900 円 | 1000 円 |
高校・大学生 | 800 円 | 500 円 | 600 円 |
中学生以下 | 500 円 | 200 円 | 300 円 |
- 団体は責任者が引率する20名以上。
- 12月7日(水)より、電子チケットぴあ、ローソンチケット、サークルK(関西地区)、CNプレイガイド、JR西日本の主な駅のみどりの窓口(京阪神・和歌山・福知山地区)、近鉄駅営業所、JTBで発売します。
- 特別展料金で、特別陳列及び平常展もご覧いただけます。
出陳品
公開講座
終了いたしました
平成17年(2005)1月8日(土)「平家納経と平安文化」
奈良国立博物館学芸課長 梶谷 亮治
平成17年(2005)1月15日(土)「厳島の芸能-装束の美」
関西学院大学教授 河上 繁樹氏
平成17年(2005)1月29日(土)「厳島神社の工芸-甲冑・刀剣を中心に」
東京国立博物館上席研究員 原田 一敏氏
平成17年(2005)1月30日(日)「女性が作った? 平家納経」
兵庫県立歴史博物館学芸員 橋村 愛子氏
- 当館講堂において、13時30分から(開場は13時)
- 聴講無料
- 定員200名
関連イベント
終了いたしました
平家琵琶の調べ
平家納経スタンプラリー
主 催
奈良国立博物館、厳島神社、読売新聞社
共 催
NHK奈良放送局
後 援
文化庁
協 賛
清水建設、ニッセイ同和損害保険、日本通運、松下電器
協 力
近畿日本鉄道、JR西日本